2014年03月24日

受講生体験記

「コミュニケーションとは何か」を考え続けた1年間

専門家の話す難しい話を、なんとか一般の人が分かる言葉に翻訳して伝えたい。その技術を学びたい。私がCoSTEPの受講を決めたのはそんな思いからでした。しかしこの1年で思い知ったのは、私が思っていた「伝えること」は「コミュニケーション」とは言えないのだということです。

 

CoSTEPではもちろん「伝える技術」を学ぶことができます。しかし技術だけを磨いても伝わらないのだと知ったことは、より大きな学びでした。たとえ情報をこちらから一方的に提供する場であっても、あるいは受け手の反応がダイレクトに伝わらない媒体であっても、受け手が求めているものや考えていることに耳を傾ける姿勢がなければコミュニケーションとは言えません。そしてコミュニケーションが成立しなければ情報は伝わりません。そんな根本的なことに気づき、自信をなくし、それでも頑張ってみようと思わせてくれるプログラムでした。

 

講義では、自分からはアクセスできないような(そもそもアクセスすることを思いつかないような)、様々な分野の第一人者のお話を伺うことができました。実は「今日のテーマはあまり興味がないな」と思いながら動画を再生することもありましたが、どなたのお話にも学ぶべきことがたくさん詰まっていました。沖縄という「超」遠隔地にいながら、このような多彩で充実した講義を受けられたことを本当に嬉しく思っています。

 

ただ1つ心残りなのは、選科集中演習(スクーリング)の1回しか札幌まで足を運べなかったことです。スクーリングで出会った他の受講生やスタッフの皆さんは、パソコンの画面越しに見るよりも何倍も魅力的で刺激的な方々でした。直接お話しする機会をもっとたくさん作りたかったと心から思います。幸い、修了生同士の交流も盛んなようなので、今後も皆さんと関わっていけたらと思っています。

 

玉井玲子
琉球大学大学院 理工学研究科 博士後期課程