2014年04月01日

活動報告

3/29(土)三省堂サイエンスカフェ「空にある“水”のふしぎ ~雲・雨・雪からわかる地球温暖化~」が開催されました

 

3/29(土)15:00から、三省堂サイエンスカフェin 札幌が開催されました。

ゲストは、CoSTEP修了生でもある、山中康裕教授(地球環境科学研究院)です。

 

 
■空に浮かぶ液体・固体・気体
空に虹が出ると「きれいだな」と思う人は多いでしょう。山中さんは、その「きれいだな」に加えて、その光がどのような反射と屈折で現れたのかを考えます。また、日没直後の地平線から伸びる太陽柱(光が柱のように見える現象)を見ると、その上にかかる白い雲が、液体の彩雲か、雪ができる氷晶(固体)か一目で分かります。
 
■ゲリラ豪雨は地球の悲鳴!?
実は雲には重要な役目があります。太陽があたり上昇した地表の熱を冷ます、「水循環」という役割を持っています。太陽(日射)により、地表の熱は上がりますが、温室効果ガスがビニールハウスのような役割をしているので、赤外線だけが放出され、上空は冷やされています。一方、水循環の働きは、地表の熱が蒸発し、水蒸気となり上空で雲を作ります。上空の雲は温められ、雨となり地上に降り注ぎ、地表を冷やしてくれます。
現在の地球では、この水循環と日射・赤外線の熱の流れが、綱引きのように、バランスをとっています。
地球温暖化が進むと、地表を冷やそうと、水循環の働きが活発になります。第5次IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告結果からも、もともと大雨が降りやすい地域では、さらに大雨が降り、砂漠のような地域では、さらに日照りが進み、砂漠化する可能性を示しています。山中先生は、雨を見ると「地球を冷やしてくれてありがとう」と心の中で思うそうですが、ゲリラ豪雨は「僕には地球の悲鳴に聞こえる」とも。
 
 
(スライドに見入る参加者)
 
■雪は天からの手紙
 
今から約80年前に、雪の結晶の形が気温と湿度の違いによって異なることを発見したのは、故中谷宇吉郎博士(北大教授)。山中先生は、形の異なる雪の結晶を、数多くカメラに収めています。カフェで映し出された、きれいな結晶スライド。撮影のコツもカフェで紹介されました。
(結晶はすばやく専用の下敷きでキャッチ。道具はほとんど100均で見つけます)
 
最後は山中先生が、トマムで撮影した雲海の動画が流れました。
 
3歳の頃から地球の図鑑を眺めていたという、山中先生。それ以来、地球科学、気象学に興味を持ち、研究を続けているそうです。ほぼ満席の会場内は、クイズあり、動画あり、笑いありのトークで和やかな雰囲気に包まれました。地球温暖化の仕組みを分かりやすく解説してくれた山中先生、ありがとうございました。