2014年09月29日

イベント案内

10月19日(日)16:00〜「生命に介入する科学 II〜 受精の前から始まる次世代コントロール 〜」〜サイエンス・カフェ札幌を開催します

 

第77回サイエンス・カフェ札幌のご案内です。

テーマ:生命に介入する科学II 〜受精の前から始まる次世代コントロール〜
日 時:2014年10月19日(日)16:00〜17:30(開場15:30)
場 所:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン(中央区北5条西5-7 sapporo55ビル)
ゲスト:児玉真美さん(メディカルライター)
    石井哲也さん(北海道大学安全衛生本部特任准教授/生命倫理学・医療社会学)
聞き手:大津珠子(北海道大学CoSTEP 特任准教授)
参加費:無料、当日会場にお越しください。
定 員:80名

 

【企画の経緯】


CoSTEPは、昨年の12月にサイエンス・カフェ札幌「生命に介入する科学〜不妊治療・出生前診断の光と影〜」を実施いたしました。
http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/contents/index.php?page=article&storyid=757

 

2013年4月から臨床研究としてスタートした新型出生前診断や、生殖補助医療の最前線について理解を深め、この新しい医療技術を社会としてどうのような体制で受け入れるのか、国民的な議論をスタートさせたかったからです。しかし、一度限りのサイエンス・カフェで納得できたり、結論を出したりするようなテーマではありません。参加してくださった多くの方から「議論が足りない」「このテーマについて対話を続けてほしい」「別の切り口でも取り上げてほしい」「もっと知りたい」といったご意見やご要望をいただきました。このような生命倫理をはらむ諸問題は、科学技術コミュニケーションを扱う私たちにとって避けることのできないテーマです。社会的関心の高さをひしひしと感じております。そこで、今回が2回目の企画となるサイエンス・カフェ「生命に介入する科学 II 」を開催することにいたしました。特別ゲストにメディカルライターとして活躍されている児玉真美さんをお招きします。また、前回に引きつづき本学安全衛生本部の石井哲也さんも参加します。もちろん筋書きのない90分間。この問題をタブー視することなく、より多くの方に関心を持っていただければ幸いです。みなさまのお越しをお待ちしております。

 

【概要の説明】


「試験管ベビー」第1号のルイーズ・ブラウンは1978年に生まれました。当時は、生殖にかかわる医療は、天から与えられた命の誕生に踏み込む行為だと、一般の人たちの間にも強い反発が起こりました。それから36年。日本では累計30万人以上が体外受精で生まれ、この医療行為は広く普及しました。

 

一方で、体外受精は複数の受精卵を作り、得られた胚を遺伝学的検査の対象とし、良質の胚だけを子宮に戻すことから「命の選択」にもつながります。さらに、体外受精は遺伝性の重い病気の発症を予防するための胚の改変を可能にしました。バイオテクノロジーの医療応用の進展で、妊娠初期の胎児の検査にのみならず、着床前の胚への検査や疾患予防を目的とした介入が可能になりつつあります。しかし、命を選び、命をデザインしようとすることが、社会に受け入れられる準備は整っているのでしょうか。「生命の始まりを改変するのか?天からのギフトと受け取るのか?」と問題提起する石井哲也さんと児玉真美さんをゲストに迎え、科学技術の知識を使って命を選んだり、改変したりすることと人間の尊厳について理解を深める機会をつくりたいと思います。

 

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CoSTEP特任准教授 大津 珠子

 

 

【ゲストの紹介】

 

児玉真美さん(メディカルライター)
1956 年生まれ。広島県在住。翻訳・著作業。日本ケアラー連盟理事。長女(現在27歳)に重症心身障害がある。著書に『私は私らしい障害児の親でいい』(ぶどう 社)、『アシュリー事件-メディカル・コントロールと新・優生思想の時代』(生活書院)、『海のいる風景-重症心身障害のある子どもの親であるというこ と』(生活書院)、『死の自己決定権のゆくえ-尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植』(大月書店)。

 

 

 

石井哲也さん(北大安全衛生本部特任准教授)
1970年生まれ。博士(農学)。科学技術振興機構を経て、2008年より京都大学iPS細胞研究所特任准教授。山中伸弥教授の傍らで、研究所立ち上げ、臨床研究支援の仕事に従事した。2013年より北海道大学安全衛生本部特任准教授。生命倫理の研究を行っている。現在、バイオテクノロジーが生殖補助医療等と合流する際に生じる倫理的、法的、社会的問題に関心を寄せている。厚生労働科学研究費補助金「胚性幹細胞臨床指針作成に向けた課題検討のための予備研究」、「再生医療研究で生じた健康被害の補償制度の在り方に関する研究」等に参画。

石井さんの研究紹介は「いいね!Hokudai」にも掲載されています。
http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/contents/index.php?page=article&storyid=66