2014年10月01日

活動報告

札幌国際芸術祭2014「 " 学者 " と " 役者 " 知の共演」を開催しました

 

9月22日(月)、札幌市地下歩行空間に併設されているイベント会場(北3条交差点広場)で、「サイエンスとアートが世界を変える 〜 " 学者 " と " 役者 " 知の共演〜」が開催されました。この企画は札幌国際芸術祭2014連携イベントとしてCoSTEPが出展する7つのイベントの一つです。

 

 

俳優として幅広い役柄でドラマや映画に出演している斎藤歩さん(俳優・演出家・劇作家)と、粘菌を通して生き物の「知性」とは何か問い続けている中垣俊之さん(北海道大学電子科学研究所教授)がゲストで、聞き手は大津珠子(CoSTEP)がつとめました。

 

 

オープニングを盛り上げてくれたのは札幌座のみなさんです。舞台「瀕死の王様」の千秋楽を終えたばかりで、その足で会場に駆けつけてくれたのです。舞台衣装に身をつつみ生演奏を披露してくださいました。札幌座のチーフディレクターもつとめている斎藤さんの粋なはからいに、会場の熱気も高まります。

 

 

斎藤さんは、自らの俳優業や劇作家としての創作活動について、現場の写真を見せながら紹介、中垣さんはシャーレに入った本物の粘菌を持ち込み、参加者に直接観察してもらいながら、自らの研究について解説してくれました。

 

 

斎藤さんの舞台衣装は迫力満点です。一方、中垣さんは2度のイグノーベル賞を受賞するという快挙を成し遂げた科学者。授賞式で贈られた「たて」を披露してくれました。ノーベル賞のパロディーとしても有名な「イグノーベル賞」にふさわしい?!実物の「たて」に会場から笑いと拍手が起こりました。

 

 

二人のクロストークがつづきます。ハムレット王子のように「生きるべきか死ぬべきか…」と悩み、ある決断をする粘菌。「人間と一緒じゃない?人間らしさって何か?」シェイクスピアの戯曲を巡って熱くトークする斎藤さんと中垣さんです。最後、会場からの質問に対してお二人は、なりふり構わず「生」や「表現」に固執しようとする、そして笑いを忘れない…それを生きる原動力としたい、と語ってくれました。

 

 

実は斎藤さんと中垣さんは学生時代を共に北大キャンパスで過ごした仲。北海道の風土、北大の文化が生んだ一流の役者と学者です。そしてお二人とも natural-born artist だったのだ…と、参加したみなさんは納得したのではないでしょうか。一流のプロフェッショナルの迫力に圧倒された90分間でした。