2014年11月28日

活動報告

科学技術社会論学会でCoSTEPが発表しました

 

2014年11月15・16日、大阪大学豊中キャンパスで開催された科学技術社会論学会第13回年次研究大会で、スタッフの川本思心、斉藤健、早岡英介が、CoSTEPの教育実践についてそれぞれ発表しました。

 

 

 

16日の第2セッション「『科学と社会』教育の現在」では、「北海道大学CoSTEPの活動から見える科学技術コミュニケーション教育の課題」(川本思心)と題して、CoSTEPの学部・大学院教育、社会人教育の特徴と課題を報告しました。CoSTEPの教育実践の現状を分析し、(1)学部ー大学院の全体設計、(2)中立性・正確性の確保とその程度、(3)だれが「科学と社会」教育の専門家なのか、といったメタ的な問題についても議論を深めることができました。質疑応答では、教育や実践に携わっている方々から多くの質問や指摘があり、活発なディスカッションがなされました。

 

 

 

17日午前の第1セッション「リスク論」では、「市民は活断層のリスクをどう捉えているのか ~科学技術コミュニケーションの観点から」(斉藤健)と題して、昨年度の選択科目「トランスサイエンス実習」の取り組みについて発表しました。2014年1月に開催された市民向けイベント「知ることから始めよう~あなたの家の下が活断層だったら!?~」のアンケート結果をもとに、活断層のリスクのとらえ方の変化について報告しました。また、企画から運営まで1年間参加した受講生のアンケート結果から見えてきた 教育プログラムの課題と意義についても報告しました。質疑応答では多くの質問が寄せられ、関心の高さがうかがえました。

 

 

 

つづく午後の第3セッション「リスクコミュニケーション」では、「リスクコミュニケーションのための情報提供資料をどう作るか~福島県産米をめぐる反応を例に」(早岡英介・郡伸子・川本思心)と題して、今期の選択科目、リスクコミュニケーション実習での取り組みを紹介しました。この実習では、福島での放射性物質や農産物への検査をテーマに、サイエンス・カフェやシンポジウムなどのイベントを企画しています。今年の11/9~11にかけ、受講生3人が福島県大熊町や川内村などを現地取材してきました。今回の発表では、こうした現地調査の前後で、受講生たちの問題認識がどのように変化したかを中心に報告しました。