2015年11月11日

活動報告

映像メディア実習企画「“おいしい”からはじめるコミュニケーション」で東北を取材

2015年10/31~11/2まで、映像メディア実習、松岡郁子さん(農学院修士2年)の企画で、福島、気仙沼などで農業、水産業に関わる生産者の声を映像で取材してきました。
 
 
 
 
NPO「花見山を守る会」の高橋真一さん
 
この企画は松岡さんが個人的に主催している、東北の食を応援する会「おいしい東北の集い」と連動して実施されています。
 
「おいしい東北の集い」の様子
 
この集いはふた月に1度、北海道大学近くの食事処「小蝶(こちょう)」(北18条西4丁目)で、北大生と社会人あわせて10数名によって2014年11月8日から行われ、生産者から送ってもらった東北のお酒や野菜、魚などを楽しみます。
 
 
「小蝶」の宮古隆二さんと本間絋子さん
 
元は東北でボランティアをした北大生が札幌でも何らかの形で生産者を支援したいと考えて始まったこの会。「東北の方々が精魂込めて作ったもの。自分たちも支援したい」と賛同した小蝶の宮古隆二さんと本間絋子さんが場所を提供し、調理を担当してくれたことから始まりました。
 
 
第6回「おいしい東北の集い」にて
 
「おいしい東北の集い」は2015年9月28日に第6回を迎え、そこでメンバーから食材を提供してくださっている東北の皆さんに聞きたいことと、感謝の気持ちを撮影し、ビデオレターとしてまとめることにしました。
 
 
「えすぺり」(福島県三春町)の大河原伸さん
 
「えすぺり」でいただいた食事
 
その映像を東北の生産者に見ていただき、またメッセージをいただく、というやりとりを通じて、東北の生産者との間にコミュニケーションの回路を作ろうというのが今回の企画の趣旨です。
今回、実際に会の様子を映像で見ていただいて、言葉にはならない感情的な部分が伝わったという手応えがありました。今度は東北で聞いてきたお話を映像でまとめて、札幌のメンバーに見せたいと思います。
人々の気持ちや思いやりを伝えるのに、映像というメディアが果たす大きな役割について、学ぶことができました。
 
 
「小野健商店」(気仙沼)の小野寺昭一さんと
 
今回この「“おいしい”からはじめるコミュニケーション」による取材で、以下の東北の皆さんに大変お世話になり、また貴重なお話を聞かせていただきました。誠にありがとうございました。
 
・NPO花見山を守る会(福島市渡利)高橋真一様 宗形幸栄様
・小野健商店(宮城県気仙沼市)小野寺昭一様
・有限会社 金水晶酒造店(福島市松川町)斎藤美幸様 斎藤正一様
・野菜とパンの店 えすぺり(福島県三春町)大河原伸様 大河原多津子様
 
 
「金水晶酒造店」(福島市松川町)の斎藤正一さんと美幸さん
 
次の第7回「おいしい東北の集い」も2015年11月30日に企画されています。興味のある方は以下、チラシをご覧になってお問い合わせください。
 
【東北取材を終えて】
松岡郁子

さまざまな出会いがあり、心に残る場面ばかりでした。お会いしたすべての方が素敵な笑顔を見せて下さって、とても嬉しくなりました。訪問前はどう受け入れて下さるのか予想も出来ず緊張するばかりでしたが、皆さんお優しい方ばかりで我々のような突然の来訪者でも、快く出迎えて下さいました。

とても印象に残ったのは、取材時の皆さんの口調です。淡々とでも力のこもった言葉で、震災後からの現在に至るまでどのようであったかを事細かに説明して下さいました。きっといろいろな感情が胸の中にはあったと思います。しかし、私達にしっかり伝わるようにと丁寧にお話をして下さって、たくさんの貴重なメッセージがいただけました。

私の些細な思いから始まったプロジェクトですが、ここまで形になって驚いております。またここからいろいろな繋がりを生むことの出来る企画になるように、努力していこうと思います。今回の旅で関わって下さった全ての方に心より感謝の言葉をお送りいたします。本当にありがとうございました」
 
中島洋治
「取材させてもらった皆さんが持っている共通の願いは、「震災の事を忘れないで欲しい」事でした。今回訪れた東北の良い場所と、『美味しい東北の集い』で知った食物の情報と共に、東北の事や震災の事を多くの方に伝えていければと思います」
 
三木彰真
出張を通し、2つの言葉を再考させていただきました。1つは、“謹厳実直”。福島出張を通し、被災から4年を経て震災の影響を受けた東北の人々が皆さん仰っていたのは「一歩一歩進んでいくしかなかった」という言葉。

4年がたった段階で初めて東北を訪れた私の目に映った東北は、震災の影響はそれほど大きくは感じさせず、活気のある街と見えました。その“活気のある街”は、一朝一夕にできたわけではなく、一歩一歩の積み重ねがあった。震災の影響を受けた方々の言葉を直接聞く機会があったからこそ、その重みを感じました。

2つめは、“百聞は一見にしかず”。ネットから様々な情報を得、それだけで知ったような気になっていましたが、東北もとい福島、そしてその場所で生きる人々がこれほどまでに活気に満ちていることは、現地を訪れてみなければ感じることはできなかったと思います。皆様も活気溢れる東北を訪れてみてはいかがでしょうか。きっと心に残るモノを得ることができると思います」

 
また今回の取材では、2015年3月のCoSTEPのシンポジウム「なつかしい未来へ〜福島の再生と科学技術コミュニケーション〜」に登壇いただいた福島市の本田紀生さん(NPO元気になろう福島)にもご協力いただきました。
皆さん、どうもありがとうございました。
  
最後に野菜とパンの店「えすぺり」で大河原伸さん(中央)多津子さん(その右)本田紀生さんと(左上)