2016年02月01日

活動報告

「未来の車窓から~4人の対話を通じて自動運転車開発の是非を考える~」を開催しました

 

1月24日(日)に、北大CoSTEPの受講生が主体となり、北大遠友学舎にて対話劇を用いたディベート形式のワークショップ「未来の車窓から~4人の対話を通じて自動運転車開発の是非を考える~」を開催しました。また、共催の劇団ろっか。による科学技術演劇「ゆきの日の話。」も同時公演しました。今回のワークショップは、新しい科学技術として自動運転車のメリット・デメリットを考察し、社会での受容のあり方について討議を通じて考えていくことを目的としています。

【石宮聡美・北海道大学大学院生命科学院修士1年/CoSTEP11期生 対話の場の創造実習】

 

・自動運転車とは
受付で配布されたパンフレットには、テーマである自動運転車の概観が記載されていました。自動運転車には、最先端の科学技術が応用されており、自動運転車の開発は私たちのライフスタイルに直接影響を与える可能性が高いといめます。また、日本の自動運転車開発は、研究開発(科学システム)だけではなく、日本政府(政治システム)、産業界(経済システム)に組み込まれていており、私たち自身が開発について考えるテーマとして意義があるといえます。

 

 

オープニングの挨拶を務めたのは酒井郁哉さん(北大総合化学院修士1年)です。酒井さんは対話劇の脚本も担当しました。当日のスケジュールがアナウンスされ、いよいよ対話劇開始です。

 

・対話劇「未来の車窓から」
渋滞にはまったバスの車内。芽衣(三浦ちはやさん:CoSTEP11期生)、希(藤井瑞季さん:北大歯学研究科博士1年)、理央(石宮:北大生命科学院修士1年)の仲良し3人組の女性の会話から対話劇は始まりました。芽衣は目的地への到着時間が気になる様子。希、理央はスマートフォンに搭載された人工知能 Risi(声:酒井郁哉)を用いて、芽衣の問いかけに答えます。あらかじめ発生が予想のできる渋滞を回避することはできないのか ? そんな疑問に応じて希がつぶやいた「自動運転車があればみんな便利になるのになあ」という一言をきっかけに、乗り合わせた自動運転車の開発者、詳子(小倉麻梨子さん:北大総合化学院博士1年)が加わりました。4人の対話は賛成派の希、反対派の理央、中立派の芽衣の疑問や主張に、開発者の詳子が答える形で対話劇は進みます。
自動運転車開発の是非に対する賛成派、反対派の意見が出そろい、物語は終盤へ。登場人物たちが出した結論は―――。
劇中では、賛成派と反対派の主張が6つずつ提示され、挙げられた論点を用いてその後のワークショップを行いました。

 

 

・ワークショップ~あなたは自動運転車開発に賛成 ? 反対 ?~
対話劇の次は、4つのグループに分かれてワークショップを行いました。ワークショップはディベートの形式に触れながら、自動運転車開発の是非を話し合うことを目的として行いました。

自己紹介とグループ名を決めるアイスブレイクにより参加者の緊張がほぐれたところで、いよいよ話し合い開始です。
ワークショップ前半では、個人の意見を踏まえつつ、劇中の論点を整理する中で重要度×発生確率のグラフを作成しました。このグラフは、ディベートを行う際に主張の根拠として使うことができます。
15分間の話合いの後に作成したグラフを基に各グループ2分間の発表を行いました。それぞれ異なるグラフになり、参加者は互いの発表を熱心に聴いていました。

 

 

ワークショップ後半では、前半の内容を踏まえて各グループ異なるお題で話合いを行いました。15分と言う短い時間でしたが、各グループ熱の入った話合いができていました。
 

 

・劇団ろっか。による科学技術演劇「ゆきの日の話。」
「雪ってどこから来ると思ってた?」という印象的なセリフを中心に、世界を構成する様々なものは変化しながら循環していることを表現していました。演劇経験の長い出演者たちの演技に、会場一同、真剣に見入っていました。

 

全行程終了後、会場では簡単な懇親会が行われました。イベントの感想、自動運転者の今後について、科学技術のあり方など、参加者も受講生も和やかな空気で話題が途切れない様子でした。

 

 

最後になりましたが、劇団ろっか。の福井佑梨さん、石田明子さん、芋田桃子さん、古川智也さん、中村佳代さん、ありがとうございました。同じ科学技術を表現するのにも、幻想的な雰囲気で観客の共感を呼ぶ素敵な劇ができることを知り、大変勉強になりました。また、当日参加者としてファシリテーションの手助けもしてくれた、対話の場の池晃祐くん(北大農学院修士1年)、佐々木萌子さん(北大薬学部5年)、平山悟史さん(生命科学院博士2年)、CoSTEPの先生方、そして当日ご来場いただいた参加者の皆様へこの場をお借りして厚くお礼を申し上げます。