2017年03月01日

活動報告

オノマトペワークショップを開催しました

 

2月5日の晴れた日曜日。北海道大学の遠友学舎ではオノマトペワークショップが行われました。韓国芸術総合大学の教授であるデザイナーの金炅均(キム・ギョンギュン)さんと、天神山アートスタジオ在住のアーティスト福永敦(フクナガ・アツシ)さんをお招きし、CoSTEPの朴炫貞が進行をつとめました。普段使っている「オノマトペ」を改めて見つめ、自分の言葉で表現することを目指しました。CoSTEPの受講生や修了生、天神山アートスタジオの関係者の皆さんを含め、15人が参加してくださいました。

 

【オノマトペの「表現」についての講義】

まずは、擬声語・擬態語を意味するオノマトペの定義や、文化について異なるオノマトペの特徴を捉えた福永さんの作品、オノマトペをテーマにしたワークショップの金さんの実践紹介がありました。今回のワークショップのテーマは「雪」。一言で言っても雪の現象や音、形は様々です。オノマトペを考えることで、雪自体について深く考えてみるきっかけになりました。

自分の作品を紹介している福永さん

 

ワークショップの事例を紹介している金さん

 

自分の作品を紹介している朴

 

 

【企画・作品制作】

<第一部 「音」>

サウンドスケープを用いて作品を作っている福永さん主導で、第一部では雪の「音」に着目しました。雪の上を歩いたり、走ったり、転んだり、雪を落としたり…さまざまな状況をレコーダー(もしくはスマホ)で録音しました。

 

そのあと、録音した音を聞きながら自分の言葉でその音を表現しました。つまり、自分ならではの雪のオノマトペを作ることです。オノマトペは実際の現象音とは異なり、そのように認識することを言語で定めていることでもあるため、本来の現象やオノマトペの作られるプロセスを体験できるようなものでした。

 

 

 

表現した自分の音をさらに録音をして、福永さんが全員分の音を編集し、6チャンネルのスピーカーから流しました。雪の上を歩く同じ音であっても、グループの中でも表現が全て異なったところが興味深かったです。

 

 

 

<第二部 「形」>

二部では、金さんの主導でオノマトペの「形」に注目するワークを行いました。まずは雪の音が流れる細長の廊下に沿って、雪道をイメージした15メートルの長い紙を敷きました。その上に、先ほど第一部で自分が作った雪のオノマトペをペンや墨で自由に形にしてもらいました。

 

 

ペンを二重にする人、液体の墨を垂らす人、細かい線をひたすら繰り返す人、自分の手の振動を生かす人、ビニールを利用してテクスチャーを作る人など、描くオノマトペも、その表現方法もさまざまでした。

 

 

 

ウォーミングアップで紙で表現してからは、遠友学舎の中庭にたくさん積もっている本物の雪に、墨で自分のオノマトペを表現してもらいました。膝上まで積もっている雪の上での作業だったので、札幌ならではの冬道具が登場しました。オノマトペの身体表現という側面からも考えさせられました。液体の墨や炭の粉を使うことで、紙の上とは全く異なる表現ができました。実際雪の上に何かを描く経験も珍しく、参加者からはとにかく楽しく、夢中で描いていたとの感想をいただきました。

 

 

講評・まとめ】

<「意味」について>

盛り上がったワークが終わり、今回行った表現やワークショップについてコメントをすることで、ワークショップを閉めました。「遊び」は、アートのみならず各分野において発想の元になる大事な行為であることを、口を揃えて2人のゲストが最後に話していたことが印象に残りました。

 

 

今後も、このような表現の場が増えると良いかと思います。参加者の皆様、ありがとうございました。