2017年03月10日

活動報告

キャリアイベント「理系の未来はミステリー!?可能性は∞」を実施

北大の理系学生を主な対象としたキャリアイベント「理系の未来はミステリー!?可能性は∞」が、2017年2月28日に北海道大学総合博物館1F「知の交流ホール」にて開催されました。

登壇者は、株式会社モード・プランニング・ジャパンの近藤政行さん、株式会社北海道博報堂の吉川優紀さん、月刊『ムー』の編集長三上丈晴さん、「ふうせん宇宙撮影」で知られる岩谷圭介さんの4人です。
全員に共通するのは理系であるという一点のみ。仕事も個性も全く異なる4人が辿ってきたキャリアの変遷と、理系人として到達した思想に、参加者は熱心に聞き入っていました。

 


■「理系とは生き方だ!」〜生物学と幼児教育のあいだ〜(近藤政行さん)
トップバッターは、全国で保育園の新設や経営に携わっている近藤政行さん。「理系は生き方だ」とする近藤さんは、子供の頃は50種類以上の生き物を飼育していた生物好き。迷うことなく研究者になるため筑波大学生物学類に進学するも、大学3年生の時に初めて人生に疑問を抱きます。

 

 

「理系はまだまだマイノリティー。理系がマジョリティーな社会にしたい!」と思い立ち、理系増産計画を推し進めるべく、大学院卒業後、中高一貫制の理科教員になります。ゾウリムシの培養や観察、マウスの解剖など、子供達に理科の楽しさを伝える教師としての日々送っていましたが、紆余曲折の末に保育園の経営者に転身したいきさつについてお話いただきました。

 

※参考Webサイト

・株式会社モード・プランニング・ジャパン

 http://www.m-p-j.com/

・同札幌支店

 https://goo.gl/lbLJCf

 

 

■理系の枠を越え、メディアの世界をがむしゃらに(吉川優紀さん)
二人目は吉川優紀さん。北海道博報堂のマーケティング部にコミュニケーションプランナーとして勤務しています。職種としては、文系が89%、理系が11%という比率です。高校時代は好きだった生物を選択し、北大の農学部へ進学しました。公務員を意識して文系寄りの農業経済を専攻しましたが、福岡伸一著『生物と無生物のあいだ』に感銘を受け、北大環境科学院に進学して微生物学を専攻した吉川さん。大学院生時代には、研究者や科学の魅力を発信することが科学の未来に繋がると思い、CoSTEPも受講したそうです。

 


現在博報堂では、「新ど研」というネーミングで「一歩先の道民=新どさんこ」という図式を掲げ、北海道民の地元意識やエネルギー意識、お金意識などのレポートを公開しています。

 

※参考Webサイト

・株式会社北海道博報堂

 http://www.hokkaido.hakuhodo.co.jp/

・新どさんこ研究所

 http://www.hokkaido.hakuhodo.co.jp/news/

 


■日本一怪しい??オカルトと科学の関係は?(三上丈晴さん)
三番手は学研の月刊誌『ムー』編集長の三上丈晴さん。黒靴、黒シャツ、黒スーツにサングラスという出で立ちで登場し、開口一番「日本一怪しい雑誌を作ってます」と公言する三上さんは、実は筑波大学で理論物理学を専攻した理系人です。心霊、超能力、UFO、都市伝説などを扱っている『ムー』ですが、時間結晶のような先端の科学もページを割いて紹介しています。

 


三上さんは、「科学的じゃない」という声に対する反論、数秘術、千利休と聖ルカの関係など、歴史、思想、哲学、宗教など縦横無尽にジャンルを横断して話を展開します。「命とは何かという問いは一生掛かってもいいくらい価値のある命題」として、命という漢字が使われる様々な単語(生命、命日、命名、亡命など)を例に出しながら、命について独自の理論を繰り広げてくださいました。

 

※参考Webサイト

・月刊ムー公式ウェブ ムーPLUS

 http://gakkenmu.jp/

 

 

■大学時代に起業して風船で宇宙を撮影!(岩谷圭介さん)
最後は岩谷圭介さん。風船で撮影機材を到達高度30,000~48,000mまで飛ばして宇宙から見た地球を撮影しています。企業からの依頼による動画撮影や機材の開発、子供達とのワークショップや講演会、本の出版や科学エッセーの連載、さらには絵本の執筆など、活動は多岐にわたっています。

 


小さい頃から父親のカメラをいじって遊んでいた岩谷さんは、科学や宇宙が大好きで、『バック・トゥ・ザ・フューチャ』に登場する科学者ドクになるのが夢でした。北大工学部の機械科へ進学したものの、親から生活費は出せないと断られたため、バイトの時間給では生活費や学費を捻出するのは困難であると判断し、大学二年の時にウェブサイト制作の会社を起業します。発明好きの自分の特性を活かして、在学時には、理系の発明アイデアコンテストであるテクノルネサンスジャパンの奨励賞を受賞しました。

さらなるチャレンジとして、試行錯誤を千回以上も重ねながら、風船を飛ばして宇宙を撮影するようになります。卒業後そのまま就職せず、会社の経営者として、今も挑戦を続けています。

 

※参考Webサイト

・ふうせん宇宙撮影HP

 http://fusenucyu.com/

・著書「宇宙を撮りたい、風船で。 」

 https://goo.gl/HWyVs7

 

 

 

2時間のイベントの後は、同じ北大総合博物館のカフェエリアで夜遅くまで濃密なトークが繰り広げられました。理系でありながら生き方も思想も個性も全く異なる4人のキャリアトークに、参加者は自分の人生と重ね合わせて、未来に広がる無限大の可能性に、思いを馳せることができたのではないでしょうか。