2017年10月13日

活動報告

選科A活動報告「もしもしカメよ カメさんよ ~性決定の多様性~」

 

選科A 4班 村井製作所

栁田沙緒里、岩瀬峰代、内田吉美、島崎俊介、マクミラン美里

 

 

イベントの目的

 

ヒトには男性女性と性別があり、他の生物もオスとメスに区別できます。しかし、区別できないものやオスからメスへ転換するものもおり、性の決まり方は生物の種類によって異なっています。本ワークショップでは、対象を小・中学性に設定し、性決定に多様性があることに気づいてもらうとともに、生命現象(生物の仕組み)の不思議さに興味を持ってもらうことを目的としました。

 

対象

小中学生

 

達成目標

・性決定に多様性があることを知ってもらう。

・生物の性決定の仕組みを含む生命現象や生物自体に興味をもってもらう。

 

 

内容

 

性決定の多様性を知るために、①オス、メスについてのクイズ ②性決定の塗り絵ワークショップ ③生物の性の決定の仕方について学ぶ という4つのアクティビティを設定しました。イベントは、カメのおにいさんとおねえさんの質疑応答形式で進行しました。

 

①オス、メスについてのクイズ(わかりやすい質問を行い、話しやすい雰囲気を作る)

導入は視覚的に特徴のある動物を例にどちらがオスでどちらがメスかについて、挙手制で答えるクイズを実施しました。

 

(メンバーがクイズを出す様子)

 

(回答する来場者)

 

②性決定の塗り絵グループワーク(前提となる知識を与えずに考えてもらい、性決定についてわかっているようでわからなかったことに気づいてもらう)

卵の温度によって性が決定するミシシッピーワニ、アカウミガメ、カミツキガメについてオスだと思う卵に色を塗るという二人一組のワークを行いました。

 

(塗り絵の結果について解説する、カメのおねえさん)

 

(イベントの進行を担当する、カメのおにいさん)

 

③生物の性の決定の仕方について学ぶ(クループワークで気づいたことを知識として参加者に意識させ、さらに他の生物についても興味を持たせるきっかけを与える)

オスとメスの定義、基本的な性の決まり方を人と他の生物について比較しながら説明をしました。性決定の特殊な例として、ワークで用いた温度によって決まる動物と成熟した時の大きさで決定するクマノミを事例にしました。他の植物や昆虫などではどのように性決定がなされるのか問いかけをするという形でイベントを締めくくりました。

 

 

メンバーの役割


準備
企画…島崎、マクミラン、内田、岩瀬、栁田
アンケート…島崎
ポスター…マクミラン
ワークショップ…内田
スライド…岩瀬、栁田

 

当日
進行役…内田、島崎
博士…岩瀬
助手…マクミラン、栁田

 

 

結果

 

ワークショップを通して、性決定の仕組みについて約70%の人が楽しく学ぶことが出来たとの回答がありました。性決定の仕方は生物によって異なることについては、約85%の人が理解できました。そして、最終的に生物の仕組みについて、約80%の人が興味をもつことが出来たという結果を得ることができました。

 

自由記述欄において、温度以外の環境要因で性決定がきまる他の例や性をもたない生物についてなど、特殊な性決定をする生き物を調べてみたいという意見や、具体的に虫やカタツムリ、イソギンチャクの性決定を知りたいという意見、魚や昆虫の生体自体について興味をもったという意見がありました。このことから性決定の多様性だけでなく、生物自体の興味を持たせることが可能なワークショップになっていたといえるのではないでしょうか。一方では、今回小中学生向けを対象としていたが小学校低学年には難しいという意見もありました。

 

 

 

イベントを通して学んだこと

 

成果としては、クイズや二人組で色塗り&周りの組と自分達の組の色塗り結果を見比べるといったワークを通して、参加者の“参加している感”を高めることが出来ました。その際、場所や世代の設定などをあらかじめ参加者に伝えた上でイベントを行うこと、目的を単純化&明確化することで、参加者にイベントのゴールを見えやすくすることが重要なポイントだと理解することが出来ました。


課題としては、題材を二つ以上掛け合わせると出てきてしまうブレをコントロールすること、イベントを作る上で目標の共有・確認を常に行う必要性も再確認することができました。また、性別を扱う上でどうしても絡んできてしまう文化由来のバイアスの処理も考慮すべき点であると感じました。

 

(記念写真。左から内田、岩瀬、マクミラン、栁田、島崎、村井貴先生)