2017年10月25日

活動報告

広報:確率カフェ「ありえないはありえない~極めて低い確率の哲学」

 

制作者:岡 碧幸(2017年度本科・農学部4年)/制作年月:2017年8月

 

こんにちは。CoSTEPメディアデザイン実習の岡碧幸です。2017年9月12日(火)に開催された確率カフェ「ありえないはありえない~極めて低い確率の哲学」の広報を担当した際のプロセスについて報告します。

 

(完成したチラシとともに)

 

抽象度の高いものを伝えるには

 

確率カフェでは主にチラシデザインを通じて、イベント広報の仕事を一から学ぶことができました。チラシデザインは、川本思心先生からいただいた確率カフェの企画案から、メインビジュアルをいくつか考えるところから始まりました。

 

カフェでは、「哲学」「確率」「リスク」「ありえなくはないが、極めておこりにくいもの」といった抽象度の高いテーマを扱います。具体性のある物やシーンはないため、「これさえ載せればイベント内容がだいたい伝わる!」ようにするには、どうしたらよいか思い悩みました。

 

まずは、川本先生、村井貴先生、池田貴子先生と共に、類似のテーマを扱っている他のイベントチラシを見たり、関連する有名な逸話を探したりして、イメージを探しました。その中で、これだ!と見つけたのが「ブラックスワン」です。

 

(ブラックスワン)

 

ブラックスワンはその名の通り、「黒い白鳥」を意味します。日本語にすると矛盾が一段と激しいですが、これは「起こりえないと思われていたことが起こった時に、非常に大きな衝撃を与える」ことを指す言葉で、確率を論じる際に用いられます。かつて、白鳥は白いものだと信じられていましたが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥が発見され、世界を驚かせたことが由来になっています。

 

確率カフェの内容とぴったりで、しかも「黒い白鳥」なんて、インパクトがある!ということで、ブラックスワンをモチーフとし、チラシのラフを制作していきました。

 

(ラフ案。ブラックスワンといえば映画のタイトルにもなっていますよね。)

 

ただし、気をつけなければならないのが、ブラックスワンの意味を知らない人にも、カフェの内容が伝わるようにすること。そこで、「極めてゼロに近いがゼロではない」を表すために、分数で表現することにしました。

 

(分子にブラックスワン、分母にたくさんのホワイトスワン)

 

これをもとに、チラシのレイアウト案を作ります。が、私はパソコンでデザインをすることに慣れておらず、やや微妙な感じに…。これ以上為す術無く…。

 

(岡原案。ちょっと微妙!)

 

デザインをリファイン

 

そこでスーパー助っ人をお願いすることになりました。手伝ってくださったのは、札幌で活躍されているグラフィックデザイナーのおかべまゆみ先生です。ある日の朝、CoSTEPにお越しいただき、おかべ先生にカフェのコンセプトやデザインのテーマなどをお話し、チラシ全体をリファインしていただくことになりました。

 

(おかべ先生にデザインのコンセプトを共有する岡。おかおかコンビですね。)

 

(おかべ先生、よろしくお願いいたします!)

 

おかべ先生の力で新たにできたのが、こちらのデザイン。私が描いた黒鳥と白鳥のイラストを使っていただきました。赤と黒と白のシンプルな色使いで、低い確率だけれど起こりうるものの「危うさ」が感じられて、ぐっと素敵になりました!上半分を白、下半分を黒にすることで分数が表現されています。白背景に黒鳥、黒背景に白鳥とすることで、それぞれの要素がぐっと浮かび上がるようになりました。

 

(最終デザイン。イラストの下に、私のサインを入れさせていただきました)

 

広報の仕事

 

チラシが刷り上がると、高校や大学、研究機関、CoSTEPに関わった方々に発送する作業を行います。今回、そちらもお手伝いすることになりました。広報用途で、他にポスターやウェブ用のバナーをCoSTEPでは制作しています。ポスターはチラシのデータをA2サイズで印刷したものを使い、学内に貼り出しました。CoSTEPの公式サイトやFacebookページに掲載する告知用のバナーはチラシデザインを基にして作られました。

 

(チラシ折り込み作業)

 

(ウェブ用のバナー)

 

(北大構内にもポスター!)

 

あっという間に、カフェ当日になりました。やや遅い時間の開催で、難しめのテーマでしたが、ありがたいことに当日は定員を超える(!)来場者にご参加いただきました。イラストとデザインはゲストのハイエク先生にも大変気に入ってもらえ、「今後も使いたい!」という言葉をいただけました。

 

(事前申込制でしたが、当日飛び入りでお越しになる方がたくさんいらっしゃいました。)

 

(会場にはポスターが飾られていました。)

 

(ゲストのアラン・ハイエクさん(右)と聞き手の松王政浩さん(左))

 

広報にふれてみて

 

今回のデザインワークを通してイベント広報の大切さと大変さを学ぶことができました。広報の仕事は、イベントのずっと前から始まります。どんなデザインにするか?ゲストの意向は?いつまでにデザインを完成させ、いつまでに入稿し印刷し、送付作業を始めるか?当日はどんな風にそのデザインを生かすのか?デザインはとても大切ですが、それでも広報の仕事の一部分でしかありません。

 

私はこれから、メディアデザイン実習でのイベント広報も行っていきますが、今回学んだことを生かし、デザイン力の向上はもとより、広報活動全体を十分効果的に行えるよう、頑張りたいと思います。

 

今回このような機会をくださり、助けていただいたCoSTEP教員のみなさま、おかべ先生、確率カフェに関わった全ての方々に感謝いたします。ありがとうございました。