2018年05月30日

活動報告

二つの展示を開催しました

 

日本語と韓国語の間にある偶然を見つけて、物語にして作品をつくっているCoSTEPのスタッフ朴炫貞が、札幌で2つの展示を開催しました。

 

「し:間の物語」

 

4月28日から5月13日まで「し:間の物語」というタイトルで、札幌のGallery Retaraで個展を開催しました。

 

 

詩や死など、様々な意味をもつ「し」は、韓国語では「시」と書きます。その韓国語を「人」と「縦の紙」に見立て、人が風を吹きこむとぐるっと紙が曲がる瞬間をポエジーな瞬間として捉え、その様をインスタレーション作品として展開していました。その他、ギャラリーでは生と死の間、自然と人工物の間を表現したものや、一日でも時々刻々変わるような仕掛けがありました。

 

 

鑑賞者に、展示の感想を踏まえた自分の「し」を書いてもらいました。展示の説明やコメント、記録を踏まえた図録も出版する予定です。

 

 

「最初にロゴス(言葉)ありき」

合わせて、500メートル美術館「最初にロゴス(言葉)ありき」というグループ展にも出展しています。

 

 

港千尋(写真家/著述家/あいちトリエンナーレ2016芸術監督)さんや高橋喜代史(アーティスト)さん、文月悠光(ふづき ゆみ/詩人)さん、渡辺元気(郵便局員)さん、TOLTA(山田亮太、河野聡子、佐次田哲、関口文子、ヴァーバル・アート・ユニット)、居山浩二(アートディレクター/グラフィックデザイナー)さん、池田 緑(アーティスト)さん、ワビサビ(グラフィックデザイナー)、樋口雅山房(書家)さんまで、言葉に対する多彩な解釈が並ぶ展示になっています。

 

韓国語の雨を意味する「비」という言葉が、雨が降ってくる様やコップに水が溜まる様と似ているという発想からつくった作品「雨:비」と、日本語の濁点(゛)と半濁点(゜)を物に当てはめるとどう想像できるかを考えてつくった「ten ten maru」という作品を合わせて展示しています。展示全体のタイトルである「そら、ゆらゆら」は、2009年から続けている作品シリーズの名前です。韓国語で「空」を意味する「ハヌル」を二回繰り返すと、ゆらゆらを意味する「ハヌルハヌル」になることに気づいてから、いつも美しく変わり続ける空模様のように、言葉の間にあるストーリーを見つめようと思って、活動をしてきています。「そら、ゆらゆら」を札幌で展示するのは初めてです。

 

4月27日から6月27日までですので、札幌の地下街を歩く機会に、ぜひお立ち寄りください。