2018年11月29日

活動報告

2018年度メディアデザイン実習 課外特別演習「Adobe Education Forum 2018に行こう!」

 

メディアデザイン実習 大橋真智子・春日遥・小西祐輔

 

メディアデザイン実習では2018年7月23日に東京で開催された「Adobe Education Forum 2018」に参加しました。このフォーラムでは、AI(人工知能)などの新しいイノベーションが進む時代における、情報技術教育とクリエイティブ教育について、有識者や教育関係者、学生らが提言を行いました。さらに、クリエイティブツールを用いた実践的な提案を行うワークショップも開催されました。メディアデザイン実習メンバーは二手に分かれ、講演とワークショップそれぞれに参加しました。

 

CoSTEPとAdobeの授業連携についての講演

 

午前の部では、村井貴先生(メディアデザイン実習担当)と大橋が「授業連携から見えた新しい取り組みとその可能性」と題した講演を行いました。CoSTEPでは2018年度から、アドビと協働して連携授業(デザインスキル演習映像表現演習)を行っています。講演では受講生がPhotoshopやIllustratorで作ったポスターや、Premiere Proで動画編集に挑戦した作品を振り返りながら、クオリティの高い作品を作ることの大変さと、そこに挑戦する意味、アドビ製品がクリエイティブ活動をどのように支えるのかについて話しました。

 

デザインスキル演習で制作した「自分の映画ポスター」を紹介する大橋真智子)

 

映像表現演習で制作した定山渓温泉のPR動画も紹介)

 

 

モーリー・ロバートソンさんの基調講演「個性重視が生み出す大学教育力

 

午後からはモーリー・ロバートソンさん(国際ジャーナリスト/ミュージシャン)の基調講演に参加しました。モーリーさんは、アメリカと日本両方の学校に通っていた経験から、双方の教育を比較しながらこれからあるべき日本の教育について話しました。アメリカの学校では「なぜ地球は平らではないのか?」というテーマでクラスメイトと討論し、日本の学校では地球の値を基に月の重力加速度を計算するという授業を経験したそうです。その経験から、「暗記とその応用」が重んじられる現在の日本の授業スタイルをあらためて、学生たちのひらめき力や創造性を高めるために、「Why?」を大切にする授業に変える必要があると提言されました。

 

(モーリーさんと一緒にダブルピースで記念撮影)

 

英語と日本語、そしてまじめな話とジョークが交互に飛び交う、スピード感溢れる講演だったので、時間はあっという間に過ぎました。講演後には、モーリーさんと個別に話す機会を得ました。モーリーさんはDJとしてもご活躍されており、「DJは科学である」というサイエンスコミュニケーターにとって興味深いお話も聞くことができました。

 

 

Adobe XDのワークショップ

 

Adobe Education Forum 2018では、デザインスキルに役立つアドビ製品を使用する3つのワークショップが開催され、事前に招待された学校の生徒たちが一日でそれぞれの製品を使用した作品を作成しました。村井先生と大橋が講演を行っている間、春日と小西はAdobe XDを用いたワークショップ「スマートフォンアプリのプロトタイピング」に参加しました。

 

(想定ユーザの特性をあぶり出す春日遥と小西祐輔)

 

(想定する使用場面の説明をする4コマ漫画を考える様子)

 

参加したチームは全4チーム。春日・小西チームは盲導犬や介助犬が状況に応じて鼻先のタッチで音を鳴らすiPadアプリのプロトタイプを作成しました。他のチームは、電車通学中に片手操作で使用できる音楽アプリなどを作成していました。最後には実際にプロトタイプを動かしながらコンセプトや使い方などを発表し、中澤仁先生(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)からコメントをいただきました。

 

(Adobe XDではスマホアプリを図形や写真を組み合わせて設計でき、画面上のどこを押すとどの画面に移動するのかも指定できます。)

 

(中間発表ではアプリが使用される想定場面を4コマで表現しました。)

 

(最終発表ではイヌが(1)の部分を鼻先で押すとSong1が流れる機能を説明しました。)

 

このワークショップで使用したAdobe XDは、プログラミングスキルがなくても「画面のここを押すと次のページに行く」というインタラクティブなプロトタイプ作成ができるデザインツールです。メディアデザイン実習はデジタルツールを使った科学技術コミュニケーションを追究する実習です。Adobe XDを今後の活動の中で使っていくことができたら、新しい科学技術コミュニケーションの世界が開けるのではないかと思いました。

 

(ワークショップ参加者と記念撮影)

 

(フォーラム終了後には懇親会が催されました。)

 

懇親会場にはワークショップで制作した作品が展示されていました。)