2019年03月29日

受講生体験記

CoSTEPの強み=実践&実践&実践!!!

 

 

受講動機=豊富な実践活動

 

私がCoSTEPを受講しようと思った理由は、自分の研究分野で使える手法の勉強に役立ちそうだったからです。私の研究分野では、ワークショップを通じたデバイスやロボットに対する人々の価値観の抽出なども手法として用います。しかし、自分一人でそのような実践経験を積むことは難しいです。そこで、CoSTEPの実習を通して自身の研究に活かせる経験を積もうと思いました。メディアデザイン実習に入った私は大きく以下の3つのイベントに取り組みました。

 

 

(アニマルめがねラボの実施風景)

 

イベント開催を通じて、ステークホルダーとの調整の難しさなど、実践活動ならではの経験を積むことができました。CoSTEPは失敗ができる場です。もちろん、イベントは北大の名を背負うので、一定の質の高さは求められます。しかし、本番までは様々な失敗を経験し、それもまた勉強でした。

 

また、年間で3回ものイベントを開催することができたのは、メディアデザイン実習メンバーの助け合いの賜物だと思います。大学祭企画の経験、グラフィックデザイナーとしての経験、論文執筆経験など、それぞれの経験・特技を活かしていました。全員が年間を通じて活動ができるわけではないので、お互いに補い合って活動に取り組みました。例えば、私はアニマルめがねパークは戦力になれませんでしたが、いきもにあ2018では中心的な役割を果たしました。このようなチームワークの大切さも学ぶことができました。

 

 

プラスαの活動

 

CoSTEPでは必修の講義・演習・実習以外にも、様々な活動に取り組むことができます。私が特に印象に残ったのは、定山渓での映像表現選択実習です。本実習はアドビ システムズ 株式会社(以下、アドビ)との連携授業で、Adobe Premiere Pro CCを用いて二人一組で定山渓を紹介する動画を作る内容でした。私は樫村尚宏さん(本科・グラフィックデザイン実習)とともに、定山渓の河童伝説に着目し、「新・河童伝説」という動画を制作しました。樫村さんのセンスのおかげもあって、自分たちで納得のいく仕上がりの作品が完成しました。「新・河童伝説」は、以下の3回の機会で紹介されました。

 

 

 

私は学業との両立が難しく、映像表現選択実習以外の多くの活動に取り組めなかったことが心残りです。14期生は、科学コミュニケーションの論文輪読会などを開催するCoCoSTEPや、Nintendo Laboを活用した科学技術コミュニケーションに取り組むLABO部など、様々な自主活動が行われていました。関心がありつつも、「あ、これ以上予定を詰めることはできない...」と判断し、私は参加しませんでした。

 

ただ、私のCoSTEPでの活動は1年間で終わるわけではありません。翌年度には、これまでに取り組んだ活動について、メディアアートやVRの教育応用を対象とした賞への応募や、論文化を予定しています。実際に、修了式後にメディアアートのコンペティションに応募しました。

 

 

1年間学んでみて

 

CoSTEPでの学びは、競争的資金の獲得やアウトリーチ活動など、研究者にとって有用な場面が多いです。研究者を目指している私はCoSTEPでの実践活動を積むことで、今後プロフェッショナルな科学技術コミュニケーターと一緒に活動する際の勘所をつかめたのではないかと思います。人と人の間に入ることのたいへんさの経験や、そのような役割で実践を積んでいる方々との出会いを通じて、仕事として取り組むには様々な技能を磨き続ける努力や豊富な経験が必要だと強く感じました。その一端を知っていることは研究者を目指すプロセスの中で活用できるのではないかと思います。

 

(修了式にて。メディアデザイン実習メンバー+αの集合写真)

 

もちろん、当初の目論見通り(?)自分の研究分野でも役立ちそうな経験を積めた点や、実習での学びはこれからの活動次第で自分の研究分野では十分に実績になりうるという点でも、多くのものを得たと思います。この1年間の取り組みを貪欲に今後に活かしていきたいです。

 

春日 遥(本科・メディアデザイン実習)

北海道大学 大学院情報科学研究科 修士2年