2018年06月08日

活動報告

アドビと初の連携授業「デザインスキル演習」を実施

     

     

    2018年5月27日、アドビ システムズ 株式会社(以下、アドビ)とCoSTEPが協働した初の連携授業「デザインスキル演習」(本科生向け)が北海道大学高等教育推進機構(N281教室)で開催され、14名の本科受講生が参加しました。

     

    アドビからは、名久井舞子さん(アドビ マーケティング本部 Creative Cloud ビジネスマーケット部インストラクター)を講師としてお招きし、CoSTEPでは朴炫貞、池田貴子、村井貴、早岡英介が担当しました。

     

    科学技術コミュニケーションにおいてより効果的にメッセージを伝えるためには、デザインスキルがとても重要です。CoSTEP本科生は北大の理系学生が中心で、本格的なデザインスキルを学ぶ機会はめったにありません。1年の学びを始めるこの時期に、ソフトウェアの基礎をしっかり学べるような場を設けました。

     

    今回の演習は、PhotoshopとIllustratorの操作方法に関するレクチャー(2時間程度)と、そこで学んだことを活用する二つのワーク(3時間半程度)で構成されています。昼休みをはさんで6時間以上に及ぶ演習となりましたが、受講生たちは早くも創造性を発揮し、楽しみながら参加していました。

      

    レクチャーをしているアドビ名久井さん

     

    まずは写真や画像を編集するPhotoshopに関するレクチャーからです。

    基本的な操作からレクチャーしていただきましたが、中でも参加者全員が度肝を抜かれたのは、画像の中心となる被写体をアドビ の人工知能「Adobe Sensei」選択範囲として自動で指定して消すことができる最新機能のデモンストレーションです。本来被写体の下には無いはずの背景は、Adobe Senseiが予測して合成するそうです。

     

      

    続いて、イラスト作成や自由度の高いレイアウトが可能なIllustratorのレクチャーです。Photoshopはビットマップ画像による処理なので、拡大していくとピクセルの集まりが見えてきて輪郭が不鮮明になっていきます。しかし、Illustratorはベクトルデータによる画像なので、どれだけ拡大しても鮮明のままです。レクチャーではこうした両ソフトで扱うデータの質が異なることや、レイヤーの概念、PowerPointと違ってどんなことができるかといった可能性についても説明がありました。

      

     

    休憩を挟み、午後の演習ではワークを二つ行いました。まず一つ目は、自分の写真を撮影してアドビ のストックフォトサービス「Adobe Stock」の写真を合成し、レイアウトする「自分の映画ポスターの作成」です。

     

     

     

    受講生が演習で作成した自分の映画ポスター(一部)

     

     

    そのワークを踏まえ、自分が目指している科学技術コミュニケーターのイメージを可視化する「〇〇な科学技術コミュニケーター」ワークにも挑みました。

     

    受講生が演習で作成した「〇〇な科学技術コミュニケーター」のイメージ

     

    初心者から仕事で使っている人までそれぞれスキルの差はありましたが、ソフトウェアの基礎概念を改めて整理して学び直すきっかけになりました。

    また、伝えたいメッセージがはっきりしていないと形だけの作品になってしまうこと、様々な先行事例を意識して見ることの重要性についても気付かされました。

     

    ソフトウェアも、技術の発展と共に変化し続けています。科学技術コミュニケーターとして必要なデザインスキルを身につけられるように、CoSTEPは今後もアドビと連携して授業を開発していきたいと考えています。