トップ  >  学びたい方へ  >  授業の内容 - 講義

授業の内容

講義

モジュール1/科学技術コミュニケーション概論I

科学技術コミュニケーションを行うのに必要な諸概念を学び、社会における科学技術コミュニケーションの望ましいあり方の全体像を展望し、科学技術コミュニケーターの役割を考えます。

5/12 科学技術コミュニケーションとは何か
この一年皆さんが何度も口にすることであろう「科学技術コミュニケーション」という言葉。この言葉は、どのような必要性があり、なぜ生まれたのか? 今、誰にどのように捉えられているのか? 科学技術コミュニケーションを学び、自分自身がどのような科学技術コミュニケーターになるのかを考えるうえで、「科学技術コミュニケーションとは何か」という素朴かつ根源的な問いには、向き合い続ける必要があります。そのための材料を様々な事例から紹介します。
川本思心(北海道大学CoSTEP 部門長/理学研究院 准教授)
5/22 社会の中での科学技術コミュニケーターの役割  ー科学ジャーナリストを例に
科学ジャーナリストは科学技術コミュニケーターの職業の一典型です。科学に関する情報が複雑化・高度化する中で、その役割の重要性は増しているはずですが、現状では残念ながら十分な役割を果たしているとは言えない部分もあります。NHKの医療・災害担当記者としての経験をもとに、科学技術コミュニケーターが社会の中でどのような役割を求められているか、科学ジャーナリズムをめぐるいくつかの具体例を通して考えます。
隈本邦彦(江戸川大学 メディアコミュニケーション学部 教授)
5/25 科学の何を、どのように伝えるのか? そしてどうなるのか?
科学的な内容を人々に伝えることは、科学コミュニケーション活動の一つですが、その内容は何でもよいのでしょうか? 社会という立ち位置から語るべき科学的コンテンツには、どのような条件がそろっているべきなのかを考えます。また、それら科学コンテンツを人々に伝えようとするとき、どうすれば効果的に伝えることができ、人々にとって記憶に残るものとなるのでしょうか? 科学コンテンツを人々の持つ文脈に沿って伝えつつ、対話によって個人的体験化をもたらすことで、個人の変化を伴う記憶に残る体験がもたらされた、未来館での事例を紹介します。
池辺 靖(日本科学未来館)
6/5 科学コミュニケーションの3要素~その背景と活動事例~
まず、科学コミュニケーション(研究者によるアウトリーチ)の3要素(1.専門家が科学を伝える、2.専門家が社会を学ぶ、3.専門家が社会と協働する)を概説する。次に、「1.専門家が科学を伝える」が必要とされる背景、及び専門家が科学を伝える活動の実例を紹介する。最後に、「2.専門家が社会を学ぶ」及び「3.専門家が社会と協働する」が必要とされる背景、及び専門家が社会を学ぶ・社会と協働する活動の実例を紹介する。ここでは、「対話」が重要なキーワードとなる。
加納 圭(滋賀大学 准教授)

 

 

モジュール2/表現とコミュニケーションの手法

科学技術コミュニケーターとして必要な、様々な表現とコミュニケーションの手法について学びます。

6/15 サイエンスライティングの基礎
科学技術コミュニケーションにおいて、ライティングは重要かつ基本的なスキルです。まず、「てにをは」から「パラグラフ・ライティング」までの一般的なスキルをしっかりと身に付けましょう。さらに、科学や技術に関する話題を伝えるためのサイエンスライティングでは、科学的な事実を正確に書くだけではなく、読者対象やメディアの種類、社会的な背景を考慮した上で、何をどのように伝えるかを明確にしなければなりません。報道、広報、文化としての科学技術の普及など、ことばを使う科学・技術に対する活動の特徴についても解説します。
内村直之(北海道大学CoSTEP 客員教授/科学ジャーナリスト)
6/19 実践入門
科学技術コミュニケーターとして、学びの場であり、その学びを生かす場として「実践」があります。本講義では、CoSTEPでこれまで行ってきた実践の中、科学を他の領域とのつながりで見せたプロジェクトを中心にご紹介します。多様な事例から、アイデーション、コミュニケーション、クリエーション、情報発信まで、プロジェクトを進める上で必要となる態度や考え方、スキルについて一緒に考えていきます。
朴 炫貞(北海道大学CoSTEP 特任助教)
6/29 映像メディアと科学技術コミュニケーション
映像は文字情報や論理に頼らない、直感的でユニバーサルな表現方法です。近年のアナログからデジタルへの大きな変革、そしてスマートフォンの普及が、メディアのあり方を大きく変えました。送り手・受け手という概念の消滅。そしてプロとアマチュアの境界線がはっきりしなくなったことで、今まで以上に相手の関心を意識し、どのような伝え方なら共感を呼ぶことができるのか、受け手に対する徹底的な分析が必要となりました。科学技術コミュニケーションに映像メディアをどう活用していくべきか、これまでの実践例を元にお話します。
早岡英介(北海道大学CoSTEP 特任准教授)
7/6 プレゼンテーションで伝える
アウトリーチや学会発表を含め、様々な場面で活用できるプレゼンテーションの基本的な考え方、技術、スライドのデザインを学びます。 自分の伝えたいことをただ伝えるだけではなく、「伝える相手に対する想像力を養うこと」の重要性を理解してもらうことをこの講義の目的とします。このことは、単にプレゼンテーションに留まらず、科学技術コミュニケーション全般に通じる基本的な理念であると考えます。
古澤輝由(北海道大学CoSTEP 特任助教)
池田貴子(北海道大学CoSTEP 特任助教)

 

 

モジュール3/学習の手法

科学技術コミュニケーターとして必要な、多様な「学び方」と「教え方」について学びます。

7/10 「本気で挑戦する科学技術コミュニケーター」に必要な学びとは
ソフトバンクによる東日本大震災復興支援活動の責任者として被災地を動き回っている中で「本当の復興とは次の世代を担う子供達を育てること」だと気づきました。そして2017年、祖父が創立した高校の校長に就任。『本気で挑戦する人の母校』を合言葉に学校改革に取り組んでいます。その一つが「探究コース」の開設です。探究コースが目指す、自ら課題を発見し課題解決に仲間と協働して本気で課題解決に取り組む人材は、科学技術コミュニケーターのあり方とも共通する部分があるのではないでしょうか。未来の社会に必要な能力と学び、ぜひみなさんと「探究」したいと思います。
荒井 優(札幌新陽高校 校長)
7/20 科学技術コミュニケーターの学び方
科学技術コミュニケーターは、日々学びを通じて、自らの知識やスキルや態度を向上させる必要があります。この講義では科学技術コミュニケーターに求められる「学び方」について学びます。1)何を学ぶのか、なぜそれを学ぶのか、2)どのように学ぶのか、なぜそのように学ぶのか、3)CoSTEPの講義、演習(集中演習)、実習はどのように関連しているのか、関連させればよいのかについて確認し、学びに向かう態度を身につけます。
種村 剛(北海道大学CoSTEP 特任講師)
7/27 科学技術と社会をよく考えるためのシリアスゲーム開発と実践
科学技術が高度に発展していることに伴い、科学技術と社会を取り巻く問題もまた複雑化してきています。そのような科学技術と社会を取り巻く複雑な問題にアプローチする手法の一つとして近年注目されているのが、シリアスゲームの活用です。本講義では特にアナログゲームに注目し、科学技術と社会の問題に対する関心の喚起、あるいは理解や議論の促進、また多角的視点の涵養といった目的でシリアスゲームを活用することの可能性と課題について、事例を踏まえながら議論したいと思います。
標葉靖子(東京工業大学 助教)

 

 

モジュール4/情報の分析と行動のための計画手法 (実践のための行動計画)

科学技術コミュニケーターとしての実践に必要な諸情報を収集・分析・評価し、意思決定を行うための基本的な考え方を学びます。

7/31 科学技術コミュニケーションの事例研究
社会の中での科学技術コミュニケーションのあり方を考え、学び深めるための技法の一つに、事例研究(ケーススタディ)があります。多様な関係者の間で科学技術をめぐるコミュニケーションが問題となっている(いた)ケースを取り上げ、資料収集やインタビュー調査などを行い、科学技術コミュニケーションに関する普遍的な論点について考察を深めるやり方です。CoSTEPが刊行している『科学技術コミュニケーション』誌(JJSC)などに掲載された実際の事例研究も参照しつつ、事例研究法のメリットや、活用のためのノウハウを解説します。
三上直之(北海道大学 高等教育推進機構 准教授)
9/7 科学技術コミュニケーションのための情報と計画
科学技術コミュニケーション活動は実施するだけではなく、その活動を評価し、今後の活動につなげていくため活動結果の情報を分析し、その後の展開を戦略的に計画することも重要です。本講義では、科学技術コミュニケーションにおいて、どのような前提を設定し、その前提から計画を立案するのか、そして各計画をどのように評価していくのかという情報と計画について網羅的に学びます。
奥本素子(北海道大学CoSTEP 准教授)
  マーケティング・コミュニケーションに学ぶ、サイエンス・コミュニケーションとは
マーケティングでは製品・サービスの売り上げのために、さまざまなコミュニケーションを行っています。これらを、マーケティング・コミュニケーションと呼びます。対面のコミュニケーションから、テレビ宣伝、デジタル・メディアなど活動はさまざまです。この講義では、マーケティング・コミュニケーションの専門家から、サイエンス・コミュニケーションへのヒントや、想定される課題について、お話し、議論します。

*原則としてモジュール4の期間内にe-learningにて視聴すること。ただし、モジュール4の開始前に視聴することも可とする。
本間 充(電通マクロミルインサイト CDO、 アウトブレイン 顧問、アビームコンサルティング 顧問、CDO顧問)

 

 

モジュール5/トランスサイエンス

科学技術と社会の接点に生じる現実の具体的な問題について知り、問題意識を持つと同時に、それらの事例を通じてトランスサイエンスの複雑な構造を適切に理解する思考力を養います。

9/28 汚染土壌とコミュニケーション
東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した1300万tにもおよぶ除去土壌や除染廃棄物は2046年には福島県外で最終処分がなされる予定である。また、大規模土木工事等で発生する自然由来重金属類を含んだ土壌、岩等についても、その対策や処分方法が課題となっている。一方で、土は資源である。農地では作物を育む源であり、土木材料でもある。これらの大量の”土”をどのようにマネジメントするべきなのか、その際に”誰と”、”どのような”コミュニケーションが必要なのかについて、みなさんと一緒に考えたい。
保高徹生(産業技術総合研究所 主任研究員)
10/5 バイオアートとは
この半世紀の歴史を振り返れば、ビデオからインターネットまで新たな技術は常に芸術の未知なる可能性を切り開いてきました。いまITを凌ぐ速度で成長する21世紀初頭のバイオテクノロジーも例外ではありません。本講義では、合成生物学などを用いて生命とはなにかを問う芸術の新たな潮流「バイオアート」の作品について紹介しながら、なぜいま芸術と科学の交差が世界各地で試みられているのか、その意義と問題について考えます。
高橋洋介(金沢21世紀美術館 学芸員)
10/19 トランスサイエンスと科学の境界線
「トランスサイエンス」は科学と社会の関係を考える際に用いられるキーワードの一つです。近年では科学だけでは解決ができない問題のことをトランスサイエンス問題などと呼ぶことがありますが、元々の意味は少し異なっていたようです。この講義では類似するキーワードである「ポストノーマルサイエンス」とも比較しながら、その背景にある科学の理解を検討します。また、そのような視点の重要性を確認するために昨年から話題になっているゲノム編集の医療応用を考えてみたいと思います。
見上公一(慶應義塾大学 理工学部 特任講師)
  生命科学研究におけるデュアルユース問題
生命科学研究は、社会生活の改善、医療技術の進歩、関連産業の振興など、より良い社会形成のために役立てられるべきものです。しかしながら、本来役に立つはずの科学技術が、生物兵器やテロ、環境破壊など社会不安を駆り立てる方向に誤用される可能性も否定できません。これを「生命科学研究におけるデュアルユース問題」と呼んでいます。近年の生命科学の進歩は、単なる遺伝子組換えの問題ばかりでなく、機能獲得研究、合成生物学、ゲノム編集やそれに基づく遺伝子ドライブなど、急速な勢いで我々の社会に入り込もうとしており、これに伴い種々のデュアルユース問題が懸念されています。生命科学研究をより良い社会に向けて実施・実装していくための施策はどうあるべきなのか、皆さんと共に考えます。
 
*原則としてモジュール5の期間内にe-learningにて視聴すること。ただし、モジュール5の開始前に視聴することも可とする。
四ノ宮成祥(防衛医科大学校 医学教育部医学科 教授)

 

 

モジュール6/多様な立場の理解

科学技術コミュニケーターが多様な立場の個人や組織と連携する際に理解しておくべき、科学技術コミュニケーションに関わる主要なステークホルダーの立場について学びます。

10/26 生きるためのコミュニケーション
NHK Eテレ「ハートネットTV」は、生きづらさを抱えている全ての人に向けた福祉番組です。扱うテーマは病気や貧困、LGBT、障害、災害、いのちをめぐる問題など多岐に渡ります。近年は、10代の自殺が年間で最も多いといわれる 9月1日を前に「死にたい」「学校に行きたくない」という気持ちを語り合い共有する「#8月31日の夜に。」や、JR東日本と連携した車内広告キャンペーン「生きる支援トレイン」など、番組放送とSNSなど複数のメディアを連動したキャンペーンを行っています。講義ではディレクターの立場から活動事例を紹介し、多様な背景を持つ人と社会のつながりをコミュニケーションの観点から考えます。
後藤怜亜(NHK ディレクター)
11/13
共創型人材としての科学技術コミュニケーター

これまで、”既にある未来の可能性を実現する”をテーマに、セクター、地域、職種など領域を超えた協力を生み出し、イノベーションを通じて社会進化が加速することに取り組んできました。昨年からは理化学研究所のイノベーションデザイナーとして、科学者が研究を通じて切り拓く「まだできないこと」を基盤にした未来シナリオの策定にも携わっています。オープンイノベーションの時代における共創型人材としての科学技術コミュニケーターのあり方を、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

西村勇哉(NPOミラツク)
11/30 社会の中の自然史博物館、社会の中のコミュニケーター
自然史博物館は社会から隔絶された場所ではなく、今の社会と密接につながる存在です。教育や人材養成の場として、行政やNGO、学識関係者、企業など地域の自然やまちづくり、子育てなどにかかわる様々な主体(ステークホルダー)が対話できる議論のプラットフォームとして、みんなが関われる場所であり、同時に地域の情報を集め、戦略を練ることができる専門職の拠点でもあります。
図書館をまちづくりの拠点に、という以上に、博物館は可能性を秘めているように思います。20世紀から引き継いだ記録に、21世紀の現在の記録を継ぎ足しながら、過去から未来を語る場所として博物館の現状と可能性を分析します。
佐久間大輔(大阪市立自然史博物館 学芸課長代理)
  現場のチカラで実現する政策-科学技術を人々の「自分事」にするために-
私が所属する非営利独立の政策シンクタンク「構想日本」は、政策の「提言」だけでなく「実現」することを目的に活動しています。実現にあたっては「現場」にある本質をどれだけ掴むことができるか、また、私たち一人ひとりがいかに社会のことを「自分事」ととして捉えられるかが重要だと考えています。
構想日本の代表的な取り組みの一つに「事業仕分け」があります(事業仕分けの名付け親は構想日本です)。私は日本で最も多くの事業仕分けに参加し、内閣府行政刷新会議事務局参事官として政府の事業仕分けにも中心的に関わりました。事業仕分けも、国民、住民が政治や行政を「自分事」として考えるためのツールです。科学技術の世界も、本質は現場にあると考えます。様々な立場の現場の力によって、健全で独創的な研究が生まれているのではないかと思います。私の取り組みの紹介を踏まえ、科学技術が多くの人々にとって「自分事」として捉えられるようにするためには何が必要か、みなさんと考えたいと思います。
 
*原則としてモジュール6の期間内にe-learningにて視聴すること。ただし、モジュール6の開始前に視聴することも可とする。
伊藤 伸(政策シンクタンク構想日本 ディレクター(総括))

 

 

モジュール7/社会における実践

社会の中で科学技術コミュニケーションの領域を意欲的に開拓されている方々を招き、これまで歩んでこられたキャリア、活動の背景、現状、課題、原動力、将来の目標などについてお話を伺うことによって、自らのコミュニケーターとしての将来展望を描きます。

12/14 映像で科学を形にする
人間サイズに拡大した高解像度昆虫写真「life-size」や、全天周が写った球体写真「Panorama Ball」など、作家活動を行なっています。作品制作とともに、映像の原理が理解できるワークショップ活動も行なっており、その一連の活動を通して、「映像とは何か」に対する問いかけに至ります。メッセージを形にする時、科学はどのように介入するのでしょうか。時代とともにその形が大きく変化している「映像」づくりの新たな側面と、科学との関わりについて、実践例を元にご紹介します。そのことを通して、映像で身の回りを見つめることとは何か、科学技術コミュニケーションとの関係について考えていきましょう。
橋本典久(明治大学 総合数理学部 特任講師)
1/11 「地域を伝える」→「科学を伝える」→「地域を科学して伝える」とつながった仕事の話
「科学」と「科学する」。どう違うでしょう? 仕事になりそうなのはどっち?  得意なのは? 好きなのは?…すんません、「問いかけ」好きの科学コミュニケーターの癖が出てしまいました。
科学を「分野」ではなく「行為」と考えることで、広がる可能性があります。天文少年から農学部、地方紙記者を経て日本科学未来館の次に私が選んだのは、設計事務所で都市や地域を「科学する」仕事。一体何をやっているのか(設計なんてできないのに)。3つの仕事がどうつながっているのか。個別の事例から、みなさんのキャリア形成のヒントを一緒に探しましょう。
谷 明洋((株)オンデザイン「アーバン・サイエンス・ラボ」主任研究員/フリーランス)
1/25 趣味で数学を楽しむ「日曜数学」コミュニティの広がり
私は情報系の研究者ですが、仕事とは全く関係なく、趣味で数学を勉強しています。2014年、私は「趣味として数学を楽しむこと」を「日曜数学」と名付けました。ブログやイベントを通して、自身が数学を楽しむ様子を発信したところ、一緒に楽しめる仲間が自然と集まってきました。近年こうした「日曜数学者」たちのコミュニティが短期間で多数発生し、全体としてゆるく大きなつながりが生まれつつあります。本講義では、私の日曜数学活動を紹介するとともに、今、日曜数学の世界で起きている興味深い現象についてご紹介します。
辻 順平(東洋大学情報連携学部 助教/日曜数学者)
2/1 一度失ったものを普通のものとするために-野生復帰最前線における地域の取り組み-
理想的な共通目標と連携体制(自治体・研究機関・産業界・学校教育)がつくれていても、時の流れと共に様々な課題が出てきます。現在、佐渡ではトキの野生復帰と自然再生が取り組まれています。野生復帰がはじまった頃の課題、そして10年が経過した現在における課題、そして達成したことは何なのか。市民の意識はどう変わったのか。トキと末永く暮らしていくために、短期間で職員が異動する自治体を支えることを目的に設立された団体からみた、野生復帰最前線における様子についてお話します。研究職でも自治体職員でも農家でも学校の先生でもない「理解してつなげる」職、地味かもしれませんが結構大切ではないでしょうか。
大石麻美(佐渡生きもの語り研究所)

 

 

モジュール7/科学技術コミュニケーション概論II

科学技術コミュニケーションを行うのに必要な諸概念を学び、社会における科学技術コミュニケーションの望ましいあり方の全体像を展望し、科学技術コミュニケーターの役割を考えます。

2/15 CoSTEPの講義を振り返って
CoSTEPで開講された講義を振り返り、「科学技術コミュニケーションの思考」、「情報の分析と行動のための計画手法」、「科学技術コミュニケーション実践」に関わる知識や技能、そして実践事例のポイントをCoSTEP教員が解説していきます。本講義を通して、講義内容の理解を深め、一年間の学びの省察をし、今後の実践活動に関連付けていくことを目指します。
CoSTEP教員による総括