光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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12第2章水からエネルギーに対しては石油供給を段階的に削減することを決定しました。原油価格の大幅な引き上げも一方的に決定しました。これをきっかけに世界中で石油価格が高騰し、世界経済が大きな混乱に陥りました。「第一次オイルショック」と呼ばれる出来事です。これを機に、世界の国々は、石油に代わるエネルギーを探し始めました。光を使って水から水素を取り出すことができたという、本多さんと藤嶋さんの『ネイチャー』の論文に、最初に注目したのは海外の研究者でした。太陽光を使って、水素という夢のエネルギーを得ることができるかもしれない。第一次オイルショックが起こってからというもの、藤嶋さんのところには、海外から多くの問い合わせがくるようになっていました。1974年、ついに、日本でも本多さんと藤嶋さんの研究に注目が集まります。元旦の朝日新聞の第一面に「太陽で“夢の燃料”」という見出しで、本多さんと藤嶋さんの研究が大きく紹介されたのです。海外では「ホンダ・フジシマ効果」と呼ばれているとも紹介されました。*1そしてこの年の7月、自然エネルギーを有効利用する技術を日本でも開発しようと、政府の主導で「サンシャイン計画」がスタートしました。このサンシャイン計画では、*1このときの新聞記事は、海外での事情を紹介するということから「ホンダ・フジシマ効果」とカタカナで表記していますが、やがては漢字で「本多・藤嶋効果」と書かれるようになりました。

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