光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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2.3光触媒とは19移動してきて・・・と続きます。こうして電子が移動できるようになると、「電気が流れる」ことになります。ただ、移動できる電子の個数はわずかですから、流れる電気もわずかです。導体のようには電流がよく流れないという、半導体ならではの性質が現われるわけです。上の帯にジャンプした電子、高いエネルギーをもった電子は、半導体から外に出て、近くにある他の物質と結びつこうとします。たとえば水の分子があると、次のように反応します(図2.7)。2H2O+2e−=H2+2OH−他方、下の帯にできる電子の抜けた穴は、その穴を埋めるために、半導体の外から電子を奪い取ろうとします。たとえば近くに水があると、次のように反応します。*22H2O-4e−→O2+4H+下の帯にできた穴は、負(マイナス)の電気を帯びた粒子が飛び出した跡ですので、負とは逆の正(プラス)の電気を帯びた穴です。「正孔」(positivehole)と呼び、h+で表記することがあります。*2電子を「奪い取る」ことを表現するために、あえて-(引き算の記号)を使って反応式を書いてみました。ふつうの書き方をすれば、2H2O→O2+4H++4e−となります。

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