光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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3.3阿部さんの夢333.3阿部さんの夢阿部さんたちの努力により、波長600ナノメートル付近までの可視光を、水の光分解に利用できるようになりました。今後は、その効率をもっともっと高めることが阿部さんの目標です。阿部さんは、コストなどを度外視し太陽光で水から水素を作るという点だけに着目すれば、光触媒よりも、太陽電池を使って発電し、それで電気分解するほうが効率がよいと言います。でも太陽電池は、半導体などに利用されるシリコンから作られるものであり、非常に高価です。それに対し酸化チタンなど金属の酸化物である光触媒は、一般にとても安価です。安価な光触媒を使って太陽光で水から水素を作る、そこに意義があると阿部さんは考えています。光触媒による水分解は、これまで期待をこめて「夢の技術」と言われてきました。実現が難しいという意味も込められていました。でも、阿部さんが一つ、壁を突破しました。実用化に向け「この5年が勝負」と言います。光触媒は、日本人が発見し、日本人が育んできた技術。その技術をぜひ日本で花開かせたい。その夢に阿部さんは挑戦を続けています。

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