光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
37/69

36第4章光触媒に挑む、阿部竜工学系研究科化学システム工学専攻教授)が光触媒の研究に取組んでいました。阿部さんは、4年生のときにこの堂免先生の研究室に所属し、光触媒の研究を始めます。そして、光触媒の研究の面白さが次第に阿部さんの中で膨らんでいきました。堂免先生との出会いが決定的だったと阿部さんは言います。大学院でも堂免の研究室に所属したのですが、修士課程で学んでいたある日のこと、先生から聞かれました。「光触媒で水を分解をすることについて、どう思う?」「水素ができて、おもしろい反応だと思います。」「違う、そんなんじゃない。僕たち人類はこれだけ偉そうにしていても、植物の光合成をもとに、食べ物やエネルギーを得ている。もし、自分たちの力で太陽光を使ってエネルギーを作ることができれば、そのとき初めて人類が胸を張って地球を歩けるんだぞ。」この言葉を聞いた阿部さんは、「この人についていこう」と思ったそうです。知的な興味だけで研究に取り組むのでなく人類のために研究するという、志の高さに胸を打たれたのです。堂免先生のもとで光触媒の研究を始めた阿部さんは、大学院の博士課程に在学しつつ、茨城県のつくば市にある産業技術総合研究所で研究を続けました。そして2005年に、北海道大学の触媒化学研究センターに迎えられました。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です