光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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48第5章身のまわりの光触媒エネルギーを受け取った側(たとえば細菌)は、どうなるでしょうか。細菌は「いきもの」ですが、タンパク質や炭水化物などからできた複雑な「化学物質」でもあります。ですから、化学物質を分解するような化学反応が起きると、体がばらばらになって死んでしまいます。光触媒は「細菌を殺す」効果を発揮することになります。光触媒が空気や水をきれいにしたり、コーティングの表面に付いた油汚れを分解したりする効果も、同じようなしくみに基づいています。空気中や水中を漂って「においのもと」や「汚れ」となっている化学物質や油が、化学反応により分解されてしまうのです。これらの化学物質は最後まで分解されると水や二酸化炭素になりますから、あとには何も残りません。5.5水になじみやすくなる窓ガラスに雨があたって、水滴がたくさん付くことがあります。目を近づけて見ると、水滴の一つひとつは、ガラスの上に丸く盛りあがっています(図5.2の上)。窓がくもっているときも、近づいてよく見ると、細かな水滴がガラスの表面に丸く盛り上がって、びっしりと付いています。このようにガラスが水で濡れたとき、ふつうは、水滴が丸く盛りあがってガラスの表面に付きます。でも、ガラス

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