光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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4第1章いま注目のエネルギーントロールした状況下で化学反応させると、とても有用です。燃料電池とは、2H2+O2=2H2Oという化学反応で電気をつくり出す、電池の一種です。乾電池などふつうの電池も、化学反応で電気をつくり出すのですが、反応する化学物質が無くなってしまうと、充電するか電池そのものを交換するかしなければなりません。それに対し燃料電池は、水素と酸素を供給し続けさえすれば、ずっと電気を生み出し続けます。(家庭への普及が期待されている、都市ガス(天然ガス)を利用したコージェネレーション・システム*1のなかにも、この「燃料電池」が組み込まれています。)しかも、燃料電池の中で化学反応が進んでも、ただの水(H2O)ができるだけで、二酸化炭素(CO2)など地球温暖化を促進するような物質を発生させません。その意味で水素は「クリーンなエネルギー」です。しかも水素原子は、水のなかに大量に含まれており、水はこの地球上に(砂漠など一部を除いて)豊富にあります。こうしたことから、水素エネルギーの利用に向け、水素の製造・貯蔵・輸送などさまざまな面について研究開発が進められています。大きな課題の一つは、水素をどうやっ*1コージェネレーション・システムとは、発電するだけでなく、その時に発生した熱を暖房や給湯などの熱源としても利用するもので、「熱電併給システム」とも呼ばれます。

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