光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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5.6広がる光触媒の可能性51ぜたり、熱したり、圧力を加えたり、電気を流したりする必要がありません。手間やコストがかからないだけでなく、危険な薬品や装置を使わないので、近づいても触っても安全です。また、反応の結果有害な物質が発生する、ということもありません。固体が残らないので、後処理の手間もかかりません。これに対し水や空気の汚れを取り除くフィルターや吸着材は、汚れがたまれば交換が必要ですし、それ自体がごみになってしまいます。汚れを直接に分解できるほうが手っ取り早いのです。さらに、コーティングした光触媒は、ずっと製品の表面に留まっています。雨や風で失われることはありません。しかも、紫外線が当たっても光触媒自体は変質したり分解されたりしないので、あとから光触媒を補充する必要もありません。もうひとつ、紫外線がなければ働かないことも利点として考えられます。紫外線をさえぎれば反応が停止するので、安心して使うことができます。5.6.2可視光でも働く光触媒をいいことずくめに思える光触媒ですが、弱点もあります。一般に使われている光触媒は「紫外線があたると」働きが現れます。一方、室内で使われている白熱電球や蛍光

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