光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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62第6章光触媒、実験して納得6.4光で水を分解つぎは、光で水を分解する実験です。酸化チタンを塗った導電ガラスと、白金の棒とを電極にし、酸化チタンに光をあてて水が分解できることを確かめます。容量が200mlぐらいのビンの中に硫酸ナトリウム水溶液を入れます。ビンの蓋には、スライドガラスを固定するための金具と白金の細い棒がついています。スライドガラスをセットしたら、白金の棒とスライドガラスが水につかるようにして、蓋をしっかり閉めます。そして、酸化チタンと白金の棒との間に約1ボルトの電圧を,白金の棒がマイナス極となるようにかけます。この電圧は、酸化チタンが光触媒として効率よく働くようにするもので、バイアス電圧と言われます。まずは、紫外線を多く含む光をあててみます。光が酸化チタンの電極にあたるよう向きを調節すると、マイナス極の白金の棒から泡がたくさん出てきました。プラス極の酸化チタンのほうはあまり変化がないように見えましたが、しばらくすると端から泡が出てきました。それぞれ水素と酸素の泡です。酸化チタンが、光のエネルギーを利用して、水を分解したのです。次に、「太陽シミュレーター」という、太陽光に似た光を出す装置を使って、酸化チタンに光をあててみます。す

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