光触媒×阿部竜 その光、もっと使います。
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6.4光で水を分解63ると、さきほどよりも、出てくる泡が少なくなりました。この理由は、酸化チタンが紫外線でしか水を分解できないからです。最初にあてた光に比べ太陽光では、含まれる紫外線の量が少ないため、水の分解反応が先ほどのようには進まず、出てくる水素や酸素の量が減ったのです。最後に、酸化チタンではなく、阿部先生の研究室で開発されたタンタル酸窒化物(TaON)を塗った導電ガラスを使い、太陽光に似た光をあててみました。すると、酸化チタンのときよりもずっとたくさんの泡が出てきました。TaONという物質は、紫外線はもちろん、太陽光に多く含まれる可視光でも働くのです。 実験は、以上で終わりです。阿部さんは最後に、「これから、いろいろなところで光触媒が役立つといいな、と思って研究しています。興味があればまた遊びに来てくださいね」と、高校生たちに声をかけていました。

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