バトンリレー


#21 高瀬 舞さん(触媒科学研究センター 触媒反応科学研究部門 助教)

2013年10月30日

 

大西なおみさんからのバトンは、後輩でもありママ友でもある、高瀬舞さんに渡りました。

研究室の入り口には、「キッズスペース」の文字。ドアを開けると、目の前に2畳ほどのピンクとグレーのマットが敷かれ、ぬいぐるみ、おもちゃ、ベビーチェア、サークルが置かれています。

 

 

高瀬さんが自分の子供用に作ったスペースかと思いきや、「これ、大谷教授の発案なんです」。上司でもある大谷文章教授が、今年に入りプランを発表。当初はすべり台を置く案もあったとか。高瀬さんの子どもたちや、同じ研究室の子どもたちが時折ここで時間を過ごします。子供たちもこのスペースと、たまに遊んでくれる教授が大好き。「まるでお父さんみたいに優しく子どもに接してくれるんです。」とママの顔に。キッズがいない時間は、ゼミスペースとして有効に使われています。

 

高瀬さんの研究は、どのような物質がどんなふうに触媒として働くか、という光触媒の基礎となるものです。光触媒というと、現在、観葉植物や壁紙、ガラスに塗るものなど、光を当てることで空気をきれいにする商品や消臭効果をもつものが実用化されています。ちなみに、研究室の中にはそれらしい物は見当たりません。聞くと「誰もここの空気をきれいにしようとは思ってないかも」と笑います。

 

疲れた時には、虹を見て息抜きをします。虹を見る、といっても外の虹ではありません。実験室にある虹が見える機器のスイッチを入れるのです。

 

(多波長照射分光器。触媒反応を示す色を調べるために使います。異なる波長(色)の光を別々に分けて出すことができる装置です。)

 

研究室の魅力は、人がいいところとおおらかなところ。大学院生時代から、周りの理解と協力があり、何かあればすぐに手を貸してくれるのだそう。今の研究室も「学生さんが面白い」と環境科学院の修士1年トリオとも和やかな雰囲気です。

 

(環境科学院修士1年生トリオ。左から松井さん、新田さん、竹内さん。)

 

子育てに追われる分、時間の制約がありジレンマもありますが、そこは今は仕方がないと割り切って仕事をしています。むしろ学生と一緒に仕事をする今が「楽しい」とも。「自分の固まった脳みそを、若い学生がほぐしてくれて、そこからまた新しいアイディアが生まれるんですよ。」高瀬さんのポジティブな姿勢が、周りにもいい刺激になっているのかもしれませんね。

 

次のバトンは工学研究院・化学システム工学研究院 助教の中坂佑太さんに渡ります。


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