2019年12月22日

活動報告

厚真町で取材した地震に関する映像レポートを発表(映像デザイン実習)

15期本科・映像デザイン実習 住友静恵

 

2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震で被災された厚真町住民に映像で取材し、北海道立消費センター主催の講演(講師:住友静恵)で上映しました。厚真町は道内では最大の震度7を記録し、地すべりによる家屋倒壊等で36名の方が亡くなるなど大きな被害が出た地域です。

 

厚真町への取材は、2019年10月24日(木)と31日(木)の2日間で行いました。町おこし協力隊の方や自治会長、漁師や公務員、パート、主婦など幅広い職業の計11名に、被災された時の話やその後の生活の変化などについて取材しました。

 

約3週間避難所生活をされた山野下さん(左)右は住友静恵(映像デザイン実習)

 

■様々な被災状況
インタビューでは、地震直後に地滑りの被害が大きかった地区に救助に向かった方や、厚真に移住して約半年で被災した方、阪神淡路大震災を経験しさらに移住先の厚真町でも被災された方などに、様々な経験を伺うことができました。

 

阪神淡路大震災を経験された山内さん

 

十勝沖地震も経験された山川さん 右は撮影する米田夏輝(映像デザイン実習)

 

他にも、道路が寸断され孤立してしまったため手荷物はリュックひとつでヘリコプターに乗り込み避難所へ運ばれた方、障がいを持つお子さんを持ち、地震をきっかけに仕事を変ええざるを得なかった方もいらっしゃいました。

 

移住後すぐに被災したという地域おこし協力隊の田中さん(右)

 

避難時の状況についてお話を伺った大垣さん(左)と日西さん(中央)

 

厚真町豊丘地区自治会長の山路さん(中央)、CoSTEPスタッフの早岡(左)

 

地震直後の救助の様子を話してくださった澤口さん(左)と岡橋さん(右から2人目)、米田さん(右)

 

ペットの避難に関するお話等も伺った金谷さん(左)のご自宅で

 

厚真町で馬搬の仕事をしている西(にしの)さん

 

同じ巨大地震を経験しても、住んでいた地区や環境により被災状況は様々でしたが、取材した皆さんが口を揃えておっしゃったのが「まさかあんな大きな地震に遭うとは思っていなかった」ということです。
実際に被災したことで気づいたこと、まだ大きな地震を体験したことのない方へ伝えたいメッセージを伺い、映像レポートとしてまとめました。

 

映像に挿入するテロップ作成をする様子

 

■防災をテーマとした講演会で取材内容を報告
2019年12月11日(水)に開催した「くらしのセミナー:身近に迫る災害の危険~いざという時に困らないためのテクニック~」(講師:住友静恵 主催:北海道立消費センター)にて、今回の厚真町の映像報告を上映しました。

講演は満席で、受講者のみなさんが真剣にメモを取りながら、インタビュー映像を見てくださいました。

 

「くらしのセミナー:身近に迫る災害の危険」の様子

 

■映像を見た参加者の声

受講者アンケートでは、防災意識の変化に関して以下のような感想が寄せられました。

 

・体験にこそ気づくことが実に多い。自宅で待機できるか、避難所で暮らさざるを得ないかで、必要物も大きく変わることを痛感した(70代以上男性)
・いつ起きるか、正確に予測できない地震には、いくら自宅に備えていても「外出中だったら」と考えると、せめて街中から自宅まで歩いて帰れる脚力は維持していくことが必要と、心がけています。(70代以上女性)
・身近な人との助け合いが必要であること(高齢者の支援物資の確保の援助etc)(60代女性)
・身近な事柄として想像できました。(70代以上女性)
・準備するものが理解できた。家族での防災意識を高める必要がある。命が大事。リュック1つ分、ハミガキ、体温計、避難所での必要なものも考える。(40代女性)
・しっかり準備が必要ですね!(70代以上女性)
・アキラメないこと。常日頃、心の準備、備えを改めてしておきたいと思うも、ともに落ち着いて行動をとれる様心がけたい。災害状況を想定し、対応を対処することが重要と思う。(70代以上男性)

 

 

■これから
年月とともに胆振東部地震は復旧は進んでいきますが、仕方ないこととはいえ、体験や危機感はどんどん薄れていってしまいます。将来的に北海道で発生することが予想されている千島海溝巨大地震等に備えるべく、今回インタビューさせていただいた体験談が単なる記録に留まらないよう、これからも講演やワークショップの機会があるたびに活用していきたいと考えています。

防災をテーマとした映像作品にまとめることを目指して、現在編集中です。完成しましたら改めて報告します。