2020年03月30日

受講生体験記

新しいことに出会いまくりの1年間 @ CoSTEP(お宝と、お宝の見つけ方)

 

私は2年ほど前からCoSTEPという組織に興味がありました。科学技術コミュニケーター養成講座。名前を聞いただけではどんなことをするところなのか分かるようで分からない。そこに惹かれたのです。気付けば就職活動と修士論文の提出が待ち構える学年になりましたが、学生最後のチャンスと思い、修士2年生にして申込を決めました。CoSTEPでの一番の収穫は新しい考え方と、考え方を見つける方法を広げられたことです。お宝とお宝の見つけ方に出会うといったところでしょうか。

 

メディアデザイン実習では、VRコンテンツを用いたサイエンスワークショップを開催しました。私はポスターのデザインを担当し、不特定多数の人に届くものを作る初めての経験をさせて頂きました。挿絵は鉛筆で画面いっぱいに人工衛星を描くことで宇宙空間が過密化する様子をイメージしました。VRやメディアアートといったデジタルコンテンツを用いたワークショップに鉛筆のアナログ媒体を組み込んだ形になります。デジタルとアナログを上手く使い分けて融合することが出来れば、新しいジャンルが生まれる面白さとワクワク感に出会いました。

 

(展示したポスター)

 

講義では、科学技術コミュニケーションに関わる様々な分野で活躍されている先生方のお話をお聴きしました。「一つの問題を取っても様々な答えがある中で、どうして先生方は皆堂々と講義が出来るんだろう」。10ヶ月間に渡って講義を受ける中で、自分の中でそんな問いが生まれました。そして、どの先生にも共通する姿勢が一つあることに気付きました。それは、諸問題に対して「正解は無いから」で終わらせるのではなく、個々人の中での答えを見つけること。立場の異なる利害関係者を相手にする科学技術コミュニケーターにとって大切な姿勢を学ぶことが出来ました。

 

CoSTEPでは講義・実習・演習を通してたくさんの機会の中から自分が気になることを選択することが出来ます。むしろ多すぎるくらいでした。そして、そのほとんどが私にとって初めての経験でした。新しい経験を重ねるのと同時に、私は目的を一つひとつ整理してから取り組むことで、自分自身が何をしたいのかを精査することができました。また、たくさんのことを同時並行で進める経験もできました。自分の理想通りにはいかないことも多かったですが、学生のうちにこの経験をさせて頂いたことはとても良い機会だったと感じています。

 

(サイエンスワークショップの当日。人生で初めて不特定多数の前で説明をする)

 

「もっとこうしたら良かったな」と思う反省点はもちろんあります。しかし、CoSTEPでお宝の見つけ方を学べた私は、周りの人やモノ、社会に対する向き合い方が変わりました。約1年間走り切ることが出来るか否かの答えは、挑戦せずに想像するだけでは分からないと思います。少しでも後ろ髪を引かれたら、ドアを叩いてみてはいかがでしょうか。

 

星崎真由美 (本科・メディアデザイン実習)

北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 修士2年