2021年01月26日

活動報告

2020年度 多文化交流科目「北海道大学を発見しよう」で制作したハガキを公開します

多文化交流科目「多文化交流科目」(担当:奥本素子、朴炫貞)は、北海道大学の学部1年生や留学生が集まってそれぞれの視点を共有しながら北海道大学を発見する授業です。2020年度の授業では、15名の学生が北海道大学で新たに発見したものを写真で撮り、言葉を添えたオリジナルハガキを制作しました。さらにそのハガキに切手を貼り、送りたい相手に送って、返事をもらう体験をしてみることを授業のワークとして行いました。今年はオンライン授業で開催されたため、札幌キャンパスに実際こられず、海外から参加した学生もいましたが、それぞれの距離を感じられながら、ハガキを通したコミュニケーションを経験することで、コミュニケーションにおけるメディアの手法やデザインを学ぶことを目指しました。

 

多文化交流シンポジウムで、授業の内容について発表します。

 

 

 

【オンライン展示】

学生がそれぞれ制作したハガキの表面のイメージと、ハガキをつくって送ったり返信をもらったりするプロセスの中で感じたことに対するコメント、実際やりとりをした写真を展示します。

 

 

熊崎 麦人

今回手紙を書いてみて、snsでは返事をしようと思ったときに返すことができますが手紙ではそうはいきません。言い逃げの文化と言ってもいいかもしれませんが、わからないことを聞き返すことが容易ではなく、相手もことを深く理解しようということがありました。伝えたいときに伝えることができないことがとても好ましく思えました。一日の終わりにポストを覗くみたいに、ネットとは違った適度な距離感があって、考える時間が十分にあります。

 

手紙を書いている時の感情と手紙をもらった時の感情が異なっている事で同じ話題でも2度楽しめるということも素晴らしい点です。

 

手紙を送った友人は愛知のほうにいるので、札幌の冬について知ってもらえたらいいと思います。僕の感じたものと同じでなくとも、友人が何か感じてくれたらそれでよかったんだと思います。

 

 

黒田 拓也

平成ポプラ並木からの葉を撮ってみました。

風が吹いていて大変でした。

 

個人的にはポプラの葉自体が木全体に見えたので立たせてみました。しかし、日に向かって立つ人の姿にも見えるということもありまして、見る人によって解釈が変わってくるのだろうなぁと思うところです。

 

送る相手は同じ北大生にしました。実は彼、高校からの友人です。入学前、勝手に私は彼と並んでポプラ並木を歩く画を想像していました。何か青春っぽいことをしようと思ったのですが、新型コロナウイルスの影響で難しくなりました。そのような文脈でいきますと、この写真は未来への期待という意味が大きいのではないかと思います。枯れていても季節外れでも輝ける、後付けのようですがそのような要素も少なからずあるのかもしれません。

 

 

中山 千穂

スマホ一つあれば簡単にメッセージを送ることができる時代だからこそ、ハガキで思いを伝えるということの魅力を再発見しました。大学内で物を拾い、角度や明るさなどを試行錯誤しながら撮影をして、タイトルをつけて、文章を考える、という過程がありました。その過程の一つ一つで、送る相手のことを考えながら作業をすることで、丁寧に思いをこめることができたように思います。また、出来上がったハガキにはそれぞれ個性があらわれていて、その人らしさが感じられることにも魅力を感じました。

私は地元にいる両親にハガキを書きました。この写真は冬の日の朝のような季節感を表現しています。ハガキには、大学を歩きながらこんなことを考えた、こんな気持ちになった、ということを書きました。離れていても、自分の気持ちを共有できたり、写真で季節感を共有できるということも素敵なことだと感じました。

 

 

岡部 将和

富山県に住む家族に宛てるハガキを作りました。やはり北海道と本州では冬が訪れる時期が違うので、家族が北海道の冬の訪れの早さを感じ取れるようなハガキを作りました。

写真付きのポストカードだとそのことが伝わりやすくよいコミュニケーションがとれたと思います。

 

 

上田 陽登

北海道から奈良に住む祖母に宛てて。

雪化粧をまとった札幌の冬をお裾分けしたいと思い、この写真を選びました。

絵葉書を送るという体験は初めてのことだったので、無事に相手に届くか心配でしたが、返信を貰えた時はとても嬉しかったです。LINEやメールでも人にメッセージを伝えるという行為自体は同じはずなのに、絵葉書では相手が自分のために時間と労力を割いて葉書を書いてくれている様子が鮮明に思い浮かぶのが印象的であり、これも絵葉書の良さではないかと感じました。

 

完山 百合乃

葉っぱとナナカマドの赤さと同じくらい熱い学生生活を送りたい

という思いを込めて作りました。

 

北海道大学の中で写真をたくさん撮って、その写真に添えるための思いに合った言葉を

探すのがとても楽しかったです。

 

 

都築 太郎

沖縄に住む友達宛に

北大の中で感じられる北海道ならではの季節感や自然と同時に人が集まる場所であるということを表現した写真を撮りました。

 

このハガキの制作を通して自分も北大の知らない姿も見つけられたし、道外の人が見たときも北大に対して驚いたり、興味を持ってくれたりできるのではないかと思います。

 

 

植 穂奈美

コロナの影響で帰省できず、会うことが叶わなかった実家に住む母と妹に送りました。

札幌の雪は深いということを知ってもらうべくこの写真を選びました。

札幌に来た当初は、スマホで撮った写真を定期的に送っていましたが、最近はそれすらせず母や妹との連絡も頻繁にとることがなくなったので、ここで改めて近況報告を含め、あえてハガキという形で連絡を取れて良かったです。

 

 

グェン ハー ゴック

カナダにいる友達に送る予定がありましたが、彼女は引っ越し中なので、書いたものの写真だけを送りました。

 

ハガキがよく旅行の時送りますが、日本語で書くのははじめなので、いろいろなことを勉強になりました。例えば、送る人ともらう人の住所は両方とも書くことです。

 

普通のSNSより、時間やお金もかかっているんですが、相手の手書きのハガキをもらったら、もっと心が暖かくなるかもしれません。そして、ハガキを待つことも楽しめます。

 

 

鈴木 優宇渡

私は高校の友人に向けて作りました。言葉には私の母校は北大に入る人が少ないため、まずは北大に興味を持ってほしいという願いを込めました。また、今年度は授業のために大学構内に行くことがほとんどなく私自身もまだまだ知らないことがたくさんあるという意味もあります。写真中央に隠れている枝がこの言葉を表しています。

 

 

菅谷 健太

自分は友人にあててハガキを製作しました。

 

大学内で拾った物というお題があったので、その友人と一緒に春に行ったサクシュ琴似川付近で拾った植物を集めてピエロの面のような配置に並べ写真を撮影しました。

春に行ったサクシュ琴似川で見られる風景とは生えている植物がガラッと変わったことによって全く違う風景が見られたので、一緒に行った友人にはその季節の変化も感じてもらいたいというのがこのはがきを作成した際に意図したことです。

 

絵ハガキを写真を撮るところから作成したのは初めてだったのですが、自分で被写体を選ぶという点が、普段目にとめないような落ちている物にも目を向ける事につながって、知らない景色などを知れました。

 

 

イ・ヨンジュン

今 日本留学を準備している後輩に送りました。

札幌と言えば雪が真っ先に思い出します。

それと同じく日本に留学に行くと言えば東京、大阪そして

京都を真っ先に思い出せると思います。

そのよう一つだけを考えるのではなく他のものも見てほしいという心をハガキで表現しました。

例えば北大と言ったら雪以外にも銀杏があるようです。

私もこのハガキを作りを通じて雪以外にも綺麗な場所、ものがあるというのを感じることができました。そしてコロナの影響で大学に行けなかったけど、これをきっかけに北大を見巡る事ができて面白かったです。

 

 

趙 翊君

皆さんのハガキまだ受け取っていないんですけど、元々ハガキを送ることが好きな私は自分で作った(かな?)ハガキに相手への文字を書いて送ることがとてもすごいと感じました。写真は北海道大学でとったものじゃないですけど、もし相手へ感情を届ければ嬉しいです。今北海道大学にいたら、写真も北海道大学でとったものだったら、もっといいじゃないかなと思わず感じてしまいました。

 

 

 

ヴ リン グエン グエット

初めてハガキを送ったので、やってみて嬉しかったです。

 

やはり友達にsnsでもメッセージを送ってもいいですが、ハガキを送ると、友達が私の文字が見られます。私のハガキをもらったとき、友達は「リンちゃんの文字を見て、メッセージを読んで、とても嬉しいよ」と言っていました。

 

 

張 慧

 

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この授業を受講した学生さんに答えてもらった、この授業を通して学べたことを公開します。3カ月間北海道大学と、北海道大学を見る自分としっかり向き合った学生さんだからこそ出せる感想だと思います。この時間とエネルギーが、これからの力になるとうれしいです。

 

この授業を通して、

「コミュニケーションという言葉一つとっても様々な手段があり、

 媒体によって伝わり方が全く違うということ」を学びました。

 

この授業を通して

「デザインの工夫によって届けたいことが相手により伝わること」を学びました。

 

この授業を通して

「正解のない問いに対して真剣に取り組むこと」を学びました。

 

この授業を通して

「デザインが持つ意味の大きさ」を学びました。

 

この授業を通して

「自分の足で歩いて被写体を探す大切さ」を学びました。

 

この授業を通して

「デザインを使ったコミュニケーションの方法」を学びました。

 

この授業を通して

「自分が伝えたいことを強調するためのデザインの難しさ」を学びました。

 

この授業を通して

「ハガキにしてメッセージを伝えることの手間と温かみ」を学びました。

 

この授業を通して

「写真に合う言葉が持つ意味の大きさ」を学びました。

 

この授業を通して

「些細なものを使っても、撮影したモチーフを追加すれば、意味がある写真になること」を学びました。

 

この授業を通して

「改めて学びには切りがない」を学びました。

 

この授業を通して

「人とのつながりはオンラインだけじゃないこと」を学びました。

 

この授業を通して

「人々はどんな目で北大を見るか」を学びました。