2011年02月20日

成果物

ラジオ第179回:センスウェア、感性の拡張

 

●研究室に行ってみよう
リビングワールド 西村佳哲(よしあき)さん
 
●セレンディピティ〜科学を変えた瞬間〜
アルノ・ペンジアス、ロバート・ウィルソン「ビッグバンの痕跡を発見!」
 
●CoSTEPインフォメーション
第56回サイエンスカフェ札幌「“知性”が生まれるとき 〜粘菌の不思議に学ぶ〜」

◆研究室に行ってみよう〜リビングワールド 西村佳哲さん〜
今回は、いつもと少し趣向を変え、北海道大学の研究者ではなく、東京でリビングワールドというデザイン事務所を主宰する西村佳哲(よしあき)さんを取材しました。インタビュワーはCoSTEP6期生の須山哲(さとし)さん。司会は須山さんと山口章江さんがつとめました。


リビングワールド 西村さん


東京世田谷区下高井戸にある、西村さんお気に入りのカフェで、お話を聞きました。店内で収録したため雑音が多く、聞きにくいところがあることをお詫びします。まずは、リビングワールドの活動やセンスウェアとは何か?そんなお話を伺いました。

リビングワールドは、コミュニケーション・デザインとモノづくりを手がける会社で、博物館や美術館の展示物・展覧会、公共空間のメディアづくり、書籍などのグラフィック、ウェブサイト、教育系のワークショップ、そして建築空間などのプランニングとデザインを手がけています。

西村さんは、人の感性を拡張させるような、一連の道具やオブジェクトを制作しています。テーマは「センスウェア(senseware)」(世界を感じる道具の総称)。このセンスウェアという言葉は「生きている世界を感じる道具」の総称として、約十年前、センソリウムというプロジェクトで考えた、造語なんだそうです。

具体的には、風鈴などもセンスウェアの典型例です。風鈴は風が吹いていることを音にして表現するので、人は肌触りでもなく、視覚情報でもなく、音として風を捉えます。その時、屋風が吹いているであろう外の世界のことに対して想像力を働かせるのです。

西村さんは数々のセンスウェアを制作されていて、その素晴らしい作品の数々はこちらで見ることができます。太陽の光の砂時計や、ピンホールカード、ガラスの中に浮かぶ天の川銀河など…。時間や空間を超えて、サイエンスを感じることができる西村さんの作品をぜひ体験してみてください。
http://www.livingworld.net/works/

今回のポッドキャストでは、そんなセンスウェアのエッセンスを表現するために、風鈴や鹿威しの音など、様々な音源を使ってみました。ぜひ、番組をお聞きください。

 

(注)番組の中では、「NHKクリエイティブ・ライブラリー」の創作用素材「環境音・ししおどし」を利用させていただいています。
NHKクリエイティブ・ライブラリーとは、NHKアーカイブスの番組素材からとっておきの映像・音声素材を提供し、視聴者が表現・創作活動に利用できる無料のサービスです。素晴らしい音声・映像素材がたくさんありますので、皆さんも是非ご活用ください。
http://www.nhk.or.jp/creative/about.html


◆セレンディピティ−科学を変えた瞬間−

今回のテーマは、宇宙の起源に迫るお話です。1965年、宇宙全体が発する極めて短い波長の電波をとらえた、2人の電波天文学者、アルノ・ペンジアスとロバート・ウィルソン。
この電波の発見で、宇宙の始まりを説明するための理論、ビッグバン宇宙論は、広く受け入れられるようになり、2人は1978年にノーベル物理学賞を受賞しました。

収録の様子


脚本担当は、宇宙や生物学など、理科なら何でも大好きな中塚彩人さんです。今回もやはり、そうとう脚色が入っています。関係者の皆様、スイマセン…。
今回の収録には、CoSTEP5期生で、2009年にセレンディピティのコーナーを立ち上げた村松慎也さんも見学に来てくれました。昨年は鈴木章先生のノーベル化学賞受賞もあって、「セレンディピティ」というキーワードが脚光を浴びました。これもひとえに村松さんの先見の明でしょうか?

皆さん、今回もお疲れ様でした!