フレッシュアイズ


#154 北大1年生、コロナ禍での小さな挑戦

2020年09月01日

もう9月です。時の流れというのは早いもので、あっという間に今年の夏も過ぎ去っていってしまいました。今から約5か月前、大学入試合格という吉報を受けた私たち北大1年生は、これから始まる大学生活にこれでもかという位に心を躍らせていたはずです。新天地での新たな出会い、自然豊かなキャンパスでの学び、はたまた活気あふれるサークル活動など、それはまさに、私たちにとっての「ひとつなぎの大秘宝」でした。

 

それが現実はどうでしょう。夏の日の下、楽しげなキャンパスライフも課外活動も禁止され、終わらない課題にただひたすら向かい続ける、そんな味気のない生活を憂いている学生も多いのではないでしょうか。とはいえ学生同士の交流がないため、その他の学生の実態さえもよくわかりません。

 

そこで、一部の対面授業が始まるまでの4月から6月上旬の期間、いわゆる「コロナ休暇」に何をしていたのか、学部授業「北海道大学の今を知る」を受講している1年生を対象とした簡易アンケート調査を7月中旬に実施しました(22名回答)。では、その結果を見ていくことにしましょう。最後にはちょっとしたチャレンジもお伝えします。

【金 洛伶・医学部保健学科1年/畔取大凱・総合理系1年/小島脩平・総合理系1年】

 

 

調査! コロナ休暇で何をあきらめた? 何に挑戦した?

 

まず、「コロナのせいで断念せざるを得なかった挑戦」として何があったか、結果を見てみます(自由記述・複数回答可)。「サークル活動」「卒業旅行・旅行」「運転免許取得」「友達作り」など、やはり人付き合いに関する事柄が非常に多いようです。他にも「春の北海道を楽しむ」といった印象的な回答もありました。

(コロナ休暇で断念したこと。種類別にみると青で示した趣味や余暇に関する事柄が大半をしめました。ちなみに「札幌への移動」は一人のみの回答ですが、北大が6月上旬に発表した調査では1年生の回答者の36%が地元から札幌に引越しできていなかったことがわかっています1))

 


次に「やろうとしたがやらなかった事」の結果はどうでしょうか(自由記述・複数回答可)。要するに「コロナのせいじゃなく、とにかくやらなかった事」という身も蓋もない質問です。結果は「TOEFLの勉強」がやけに多いことに。私もやっておくべきでした・・・。「それ以外の勉強」も多いほかは、人それぞれで違った答えとなりました。気になったのは「早寝早起き」と回答した人と、「早起き」と回答した人がいたことでした。早起きする場合は早寝もしましょう!

(コロナに関係なくやらなかったこと。勉強に関する事柄が大半を占めました・・・)

 


最後に、「コロナ休暇中に新しく始めたこと」についてです(選択式回答・複数回答可)。やはり外出が厳しく制限されていたこともあり、自宅でできる「読書」や「ゲーム」といった娯楽を楽しむ人が多かったようですね。また、一人暮らしを始める人もおり、「料理」と回答した人も多い結果となりました。

(コロナ休暇中に新しく始めたこと。自宅でできる余暇・趣味に関することが上位に。料理も多い結果に)

 

 

拝見! どんな料理を作った?

 

生活にとって食事は基本中の基本ですが、毎日料理を作るというのは想像以上に大変です。親元を離れた人は、家事における家族の偉大さに気づいたのではないでしょうか。また、ほかの学生たちはどんな料理を作っていたのか気になっていた、という人もいると思います。それでは次に、実際に作った料理を紹介しましょう!

(Kさんのバルハンケーキ(5/1)、Nくんの黄金のローストビーフ(5/15)、Kさんの地獄カレーライス(5/29)、Kくんの豚しゃぶ冷麺(6/10))

 

 

自分のやりたいことが制限される中、料理に様々な工夫を凝らして楽しさを見出していたようですね。他にも、スムージーやレモンパイまで自作した人もいるようです。お腹がペコペコになってきましたよ。でも当時はこんなおいしそうな料理も一人で食べるしか無かったのですよね…

 

 

挑戦! プリンを作って集まった

 

そこで今回、私たち3名は各自でプリンを作った後に、それらを持ち寄って語り合うことにしました。お菓子作りが得意なKさんがおすすめする、安い!簡単!美味しい!の3拍子揃っている作り方2種類を、買い物も含めて動画で見てみましょう。

 

【マシュマロプリンの作り方】
  • 材料: 牛乳(200ml), マシュマロ(80g)
  • 手順:

 1)牛乳とマシュマロを鍋に入れて火を点けます

 2)マシュマロが完全に溶けるまでかき混ぜます

 3)冷やしたら完成です!

  • ポイント:通常のプリン作りでは、冷やして固めるのにゼラチンを使用しますが、この場合はマシュマロに既に含まれているためゼラチンは必要ありません。

 

 

【ふつうのプリンの作り方】

  • 材料: 卵(1個), 牛乳(200ml), 砂糖(大さじ1〜2), ゼラチン(3〜4g)
  • 手順: 

 1)牛乳をレンジで温める

 2)温めた牛乳にゼラチンを入れて溶かす(ゼラチンはふやかしておく)

 3)2を人肌くらいまで冷ます

 4)ボウルに卵と砂糖を入れ、混ぜる

 5)4のボウルに3を入れて混ぜる

 6)コップ等に注ぎ冷蔵庫で冷やして完成!

  • ポイント:レンジでできるため手軽で失敗しにくいです。

 

 

7月末の某日、私たちはプリンを持ってモデルバーンの周りに集まりました。モデルバーンとは、学内にある明治時代の牛舎です。緑の芝生を背景に、色とりどりの三つのプリンを見ているとすぐに食べたくなってきました。実際に食べてみると、プリンと聞いて真っ先にイメージするような味だったのは、Kさんのプリンだけでした…

(奥左がマシュマロプリン、その隣はふつうのプリン。手前がオレンジムースプリン)

 

 

 

 

「ひとつなぎの小さな秘宝」

 

いかがだったでしょうか? アンケートや三者三様のプリンから、それぞれの暮らしぶりが見えてきて面白いですよね。コロナ休暇中、皆が思い思いに楽しみを見つけて生活していた様子がうかがえました。ロクに友達とも遊べず、そもそも新しい友達ができず、大変でしたよね。ですが、苦い体験の後には必ずそれに相応しい「ひとつなぎの大秘宝」が待っているものです。今のつらい出来事も、いつかはきっとビンテージな思い出へとなることでしょう。

 

注:

1) 北海道大学「学生滞在地調査集計結果(20200601確定版)」による。1年生2,645名中、2,149名が回答(回答率81.2%)。設問は「滞在地からの通学可否」であり、772名が「通学不可」と回答している。

 

 

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この記事は、金 洛伶さん、畔取大凱さん、小島脩平さん(総合理系1年)が、一般教育演習「北海道大学の”今”を知る」の履修を通して制作した成果です。


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