フレッシュアイズ


#165 pHでがんの将来を測る!

2020年10月22日

 

皆さんはなぜがんの治療が難しいのか知っていますか? その理由の一つに、がんは個人によって治療の効き目が違うことや、転移・増殖のスピードがはやいことが挙げられます。しかし現状ではがんの治療効果を確認するためには時間がかかります。

主に病院ではMRIを用いてがん組織の大きさの変化を測ることで、治療効果を確認しています。放射線治療に頑張って取り組んだ結果、効果がMRIで確認できるのは約一か月後です。これは治療に効果がなかった場合、患者さんにとってはたいへんなタイムロスになってしまいます。したがって、がんの完治には、効果の大きい治療法の素早い決定が不可欠となります。そのために私はEPR(電子常磁性共鳴画像化法)というこの装置を開発しています。

日本人の二人に一人がかかり、三人に一人は死亡しているにも関わらず、未だに完治できる方法が確立していない「がん」。がんの大きさの変化を待たずとも、治療の後にEPR法でがん組織のpHを測ることで、早期に治療の効果を予想できる方法が開発されれば、がんの完治に大いに近づくと期待されます。

 

 

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この動画は中岡梨々子さん(北海道大学 情報科学院 生体情報工学コース 博士後期課程2年)が、大学院共通授業科目「大学院生のためのセルフプロモーション2」の履修を通して制作したものです。

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中岡さんの所属研究室はこちら
生命人間情報科学専攻・磁気共鳴工学研究室
https://www.ist.hokudai.ac.jp/labo/mre/personnel-j.html


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