歳時記


秋の唄

2013年11月07日

 

地面に積もった落葉を踏みしめる時のカサカサという音が、秋の深まりを感じさせます。
昔教科書で習ったヴェルレーヌの詩を思い出す方も多いのではないでしょうか。

あるいは、落葉のメカニズムや機能に興味を持つ方もいるかもしれません。

 

 

落葉

 

秋の日の
ヴィオロンの(*)
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。

 

(上田敏『海潮音』所収/青空文庫より)
*実際の表記は濁点付き片仮名ヰ。


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