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#23 芳田嘉志さん(工学研究院 博士研究員)

バトンは芳田嘉志さんに渡りました。

芳田さんが化学を「面白い」と思ったのは、高校生の時。元素を組み合わせれば何でも作れる、というところに魅かれたそうです。そして植物が行う光合成を、人工的にできないかと考え、研究の道に進みました。現在は“二酸化炭素を味方にする”研究をしています。二酸化炭素と言えば、地球温暖化などマイナスのイメージが付きまといますが、「実は二酸化炭素には面白い性質があるんです。人に役立つこともあるんですよ。」

普段は気体の二酸化炭素ですが、少し力を加えるだけで「超臨界」という不思議な状態に変化します。これは気体のようにせまい場所まで入り込み液体のようにものを溶かすという性質をもった状態です。

例えば、コーヒー豆からカフェインだけを取り出すとします。その場合、コーヒー豆を特別な溶液の中で溶かしてカフェインを取り除くと、溶液の中に、食べると有害な物質が残ってしまいます。でも二酸化炭素を使うと、二酸化炭素 + カフェイン だけを取り除くことができ、溶液の中に有害な物質が残らないようにすることができます。

このメーターのついた装置では、排気ガスの実験をしています。車から出る排気ガスには、大気汚染や、酸性雨につながる有害成分(窒素化合物)が含まれています。それが大気中に出る前に、何らかの物質を使って分解できないかを研究しています。

北大に来た2010年は、鈴木章先生のノーベル賞受賞に沸いた年。鈴木先生からは「頑張って」とエールをもらい、大きな刺激を受けました。鈴木先生と一緒にクロスカップリング反応を発見した宮浦憲夫先生は、博士論文を提出した恩師です。

「将来は、化学反応で人に役立つものを作りたい。それもみんなが必要としない物質を原料にして作り出したい。それが夢です。」

切磋琢磨しあうのは、横一列に机を並べる研究室の仲間たち。雰囲気も良く、しょっ中、全員で飲みに行きます。ただ「男性が多いので、来年度は女子にも来てもらいたいんですよ!」

リケジョの皆さん、夢と笑顔があふれる研究室はいかがでしょうか。

バトンは 、小林広和さん(触媒化学研究センター 助教)に渡ります。

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2013.12.12

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