
ある時、床に何かの幼虫か蛹の死骸のようなものがたっくさん落ちているのを発見しました。
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あれー、ついさっきまでなかったのに。
あ。
さっき、長年放置した段ボールをいくつか処分したなぁ。
・・・こ、これは!
夏の間にダンボールの裏に変な虫が湧いていたのでは!?
ただ、虫の死骸にしては青々としているし、見たこともない形をしてる。
もしや虫じゃなくて植物の種系?
・・・解剖してみれば、虫か植物かぐらいはわかるだろう。
よし。メスの代わりにデザインナイフを・・・
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と、視界の先にズボンの裾が目に入りました。
・・・裾におんなじ虫がたくさんくっついているではありませんか!!!

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このくっつき方は・・・植物だ!!!
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検索範囲が狭まったところでさらに調べること数分。
植物でした!
「ノブキ」というフキの仲間で、動物の毛にくっついて種子散布をする植物のようです。いわゆる「くっつき虫」と呼ばれるものの一種ですね。
そこでまた新たな記憶が蘇ります。
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そういえばさっき、ちょっと藪に入ったわー・・・。
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さっきの藪に戻って、ノブキの生息を確認。
日本全国の林や山地に分布しているそうで、ネットで何件か、筆者と同じく「部屋に幼虫が!!」からの思考をたどった人が正解にたどりつくまでの投稿も発見しました。
さいきん構内で変な炎症を引き起こす外来植物がみつかったことを思い出し、とりあえず無害な在来種と知って安心したのでした。
それにしても、高頻度で藪漕ぎをするタイプの筆者が今まで出逢わなかったのは、とても不思議です。