木漏れ日を浴びて森の中に佇む幾何学的なオブジェ。
札幌キャンパスから徒歩約15分にある、植物園のハルニレの森の中でみつけた光景です。
このオブジェはシードトラップと呼ばれる、植物の種を採取するための道具です。
植物園は開拓以前の植生が残る貴重な場所ですが、平成16年の台風18号による大規模な倒木やその後の再生など、常に変化している森でもあります。植物園では自然林がどのように変化しているのか、長期にわたって調査を行っています。
森の中には、次の世代を作る様々な植物の種が舞っています。植生の変化を明らかにするために、シードトラップは重要な役割を果たしているのです。
そして今日もオブジェは、種が落ちてくるのを静かに待っています。