本日7月10日から、北大のBCP(事業継続計画)が「レベル1:制限(小)」に引き下げられました1)。この措置は以前から計画されており、状況が落ち着いてきたと判断されたため、予定通り実施されたものです。レベル1では感染防止の対策をとった上であれば、対面での研究や授業が可能となります。とはいえ現在は前期の途中であり、多くの講義形式の授業等については引き続きオンラインで実施される模様です。
レベル1の概要
レベル1の概要は以下の通りです。詳細は北大のウェブサイト2)をご覧ください。
- 研究:感染防止を最大限考慮した上で実施可
- 授業:感染防止を講じた上で対面実施可。オンライン授業も積極的に利用
- 学生の課外活動:感染防止を最大限考慮した上で許可
- 事務:通常と同様。一部の職員は在宅勤務
- 会議等:感染防止を講じた上で対面実施可。オンラインも推奨
対面実施の場合も対策を
部局等で細かい対応は異なりますが、授業や実習を対面で実施するには申請をする必要があります。そして対面で行う必要性があると認められた場合でも、通学時の3密回避、咳エチケット・手洗い・マスク装着の徹底、毎日の健康チェックなどが求められています。また、教室については収容人数の50%以下で、参加者は1~2mの間隔をとって実施することになっています。そのため人数が納まらない場合は、受講者を分割して複数回実施するか、複数教室にわけて実施しなければなりません。
人通りがもどりつつあるキャンパス
1-2週間前からメインストリートの人通りが少し増えてきました。6月1日時点では、1年生の約35%が札幌に引越し等できていない状況でした(北大調査による。回答率81.2%)。現在は、引越しもすんだ学生も増えてきている模様です。キャンパスでの学びや研究・業務を渇望してきた学生、教職員にとっては7月のキャンパスの緑は格別に映ることでしょう。
(昨日の夏空)
北海道では6月末に10名以上の陽性患者がでた日が3日間続きましたが、その後落ち着いてきています。とはいえ油断は禁物です。今後もさざなみのような陽性患者数の増減が繰り返され、その都度その後の状況を予測しつつ対策をとっていく必要があります。
参考文献
1) 北海道大学 2020a:『新型コロナウイルスに対する北海道大学の対応について』(2020年7月10日閲覧).
2) 北海道大学 2020b:『新型コロナウイルス感染拡大防止のための北海道大学の行動指針(BCP)』(2020年7月10日閲覧).