札幌では雪も散り始め、今年も冬が始まりました。冬の始まりと共に、新型コロナウイルス感染症の陽性判定者数の急増がメディアで度々取り上げられるようになりました。
10月から11月にかけて、北海道大学においても、陽性判定者の発生が度々報告されています。8月頃の第二波を乗り越えた後の感染拡大と感染症対策の再認識については、先日、「いいね!Hokudai」でも取り上げたところでした(【歳時記】No More Corona Again 2020年10月28日)
11月に入ると、札幌市における1日あたり陽性判定者数が100名を超える日が続くようになりました。新型コロナウイルス感染症の“第三波”が到来しています。
この状況を鑑み、北海道は17日、札幌市を対象とした警戒ステージを「4」に引き上げることを正式発表しました1)。北海道大学も18日、北海道の発表に伴い、行動指針(BCP)の制限レベルを「レベル1(制限(小))」から「レベル2(制限(中))」へと引き上げることを発表しました2)。
「レベル2(制限(中))」における具体的な制限は以下の通りです3)。
- 研究活動:必要最小限度の研究室関係者のみ短時間の立ち入りを許可。それ以外は自宅で研究活動を行う。
- 授業:オンライン授業を中心に実施。一部の演習、実験、実習等は感染拡大防止措置を講じた上で対面で実施。
- 学生の課外活動:全面禁止。
- 事務体制:一部の職員は在宅勤務。
- 会議等:原則、テレビ会議又はメール等による書面審議により実施。
再度、新型コロナウイルス感染症への対策徹底を求められる状況となりました。とはいえ、一人ひとりが行うべき感染症対策はこれまでと何も変わりません。
新型コロナウイルス感染症だけでなく、風邪やインフルエンザも流行る時期です。今一度、手洗い、うがい、マスクの着用、こまめな換気などの感染症対策、そして、日ごろの体調管理に心がけるようにしましょう。
「あの頃はコロナ対策、大変だったね」と微笑み合える日はきっと来るはずです。
参考文献:
- 札幌市 2020:「集中対策期間における追加対策について」(2020年11月18日閲覧)
- 北海道大学 2020a:「新型コロナウイルスに対する北海道大学の対応について」(2020年11月18日閲覧)
- 北海道大学 2020b:「新型コロナウイルス感染拡大防止のための北海道大学の行動指針(BCP)」(2020年11月18日閲覧)
【小林良彦・CoSTEP特任助教】