種舞う秋の森 恵迪の森も秋が深まってきました。木々の葉は落ち、林床の草花も枯れ、森の奥まで見通せるようになった風景には、少し寂さを感じてしまいます。その中で、立ち枯れしたオオウバユリ(Cardiocrinum cordatum var. glehnii)が細い身を一心に伸ばしていました。少し裂けた実の中には、種が層状にぎっしりと詰まっています。茎をゆすると、種が風に舞い、そして湿った落ち葉と冷たい土に落ちてゆきました。毎日のように雪が舞い、降り積もるまで、あと少しです。