いいね!Hokudai

  • About

Categories

  • 歳時記
  • クローズアップ
  • フレッシュアイズ
  • ジョインアス
  • チェックイン
  • 匠のわざ
  • ようこそ先輩
  • バトンリレー
  • みぃつけた
  • おいしいね
  • 過山博士の本棚から
  • フォトコンテスト

#154 橋は札幌キャンパスにいくつある?

先日、石山通にかかる「あの橋」こと跨道橋が撤去されるという記事をお伝えしました。「そんなところに橋があったの?」と思った方にも、「ああ・・・あの橋」と思い出した方にも、ここで突然クイズです。北大札幌キャンパス(植物園は除く)には他にも橋があります。では、橋はいくつあるのでしょうか? 

【川本思心・理学研究院/CoSTEP准教授】

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

答えは7本です(2021年9月3日時点)。そのうち5本が札幌キャンパス内を流れるサクシュコトニ川にかかる橋です。ごくごく小さな橋もありますが、7本の橋を順番に見て行きましょう。

1.跨道橋

【MAP】知る人ぞ知る「あの橋」。農学部の裏と、石山通の向こうにある札幌研究林 実験苗畑を、東西に結ぶ橋です。橋の東端はカーブをえがき北側へ、西端は逆に南側にのびているため、上からみると逆S字形をしているのが特徴です。このカーブと跨道橋ならではのアップダウンによって、わずか140mほどの道行きで多彩な景色を楽しむことができる橋でした。

(固有の名称は無く、一般名詞である「跨道橋」と呼ばれています)
(札幌市を南北に貫く大動脈、石山通を見下ろす)
(普段は見上げている梢の先の葉や花を間近に見ることもできました。写真は春に咲くキタコブシ)

惜しまれつつも「あの橋」の撤去工事は2021年8月23日から始まっています。札幌キャンパスに架かる橋も近いうちに7本から6本に減ることになります。

2.“中央ローン橋”

【MAP】正門を入って200mほど進み、右手に図書館、左手に中央ローンを望むあたりにある橋。サクシュコトニ川を跨ぐこの橋からの風景は北大随一といってもよいかもしれません。人通りも多く、車も通れる橋で、車道部分と歩道部分は別構造になっています。

実はこの橋、特に名前がありません。今回とりあえず“中央ローン橋”と名づけてみました。なんと以降で紹介する橋にも名前がありません。もし「こんな名前で呼んでいるよ」「こんな名前がよいのでは?」という読者の方がいらっしゃれば、ぜひFacebookにコメントをおねがいします!

(サクシュコトニ川には飛び石で渡れる場所が3箇所ありますが、今回それらは「橋」としてカウントしていません)
3.“百年記念会館橋”

【MAP】“中央ローン橋”から60mほど下流にいくと、ごくごく小さい橋があります。この橋にも名前がありません。ちょうど百年記念会館の裏手にあるので、“百年記念会館橋”と名づけてみました。

この後、サクシュコトニ川は北へ流れ、三ヶ所の暗渠をくぐって、ひょうたん池こと大野池に至ります。

(メインストリートをくぐる暗渠。その向こうは大野池。暗渠も今回「橋」にはカウントしていません)
4.“第1ひょうたん橋”

【MAP】憩いの場所、ひょうたん池の南側にはサクシュコトニ川が西に向かって流れています。大野池をぐるりと囲む木道と一体化しているため気付きにくいですが、ここにも橋・・・木道・・・いえ、橋がふたつあります。池の名前にちなみ、メインストリートに近い上流側の橋を“第1ひょうたん橋”としました。

(立ち止まって景色が見られるように張り出しがデザインされているのがおもしろいですね)
5.“第2ひょうたん橋”

【MAP】ひょうたん池の西側にあるのが“第2ひょうたん橋”です。“第1ひょうたん橋”とデザインが異なります。この後、サクシュコトニ川は林の中に消えた後、暗渠にもぐって北西に600mほど流れて行きます。

6.“恵迪橋”

【MAP】穴場中の穴場。恵迪寮の北側裏手の駐車場から林の中を通り、石段を降りると現れるのが“恵迪橋”です。橋の向こうは交通量も多いエルムトンネルの出口付近。静けさから一転、騒々しい世界に連れ戻されます。

(ちょうど草刈がすんですっきりしていますが、盛夏には鬱蒼と茂る草に埋もれています)
7.“花木園橋”

【MAP】最後の橋は、ポプラ並木横にある花木園の池にかかる“花木園橋”です。花木園内には新渡戸稲造の像があるため、“新渡戸橋”と名づけようかと一瞬おもいましたが、「我、太平洋の橋にならん」と言った新渡戸の名を冠すにはあまりにも慎ましい橋なので控えました・・・

(水草で水面がびっしり覆われた池)
橋という場所

橋はあちらとこちらを結ぶ道。常に流れ、あるいは留まることができない場所との交差点。キャンパスにかかる橋は、そこに多様な空間があることを教えてくれます。幾何学的に区切られた道路ではなく、様々な「道」があることが、北大らしさを醸し出す源泉のひとつなのかもしれません。さておき、「あの橋がない!」という方はぜひ『いいね!Hokudai』に情報をお寄せください。北大にはまだまだ知られざる場所があるはずです。

 

取材協力:

  • 北海道大学総務企画部広報課・施設部環境配慮促進課・文書館

 

跨道橋を紹介しているこちらの記事もご覧ください

【チェックイン】#153 さよなら、あの橋(2021年08月31日)

 

Information

Update

2021.09.03

Categories

  • チェックイン
  • Twitter

投稿ナビゲーション

Previous
  • 歳時記
天高く秋
2021.09.02
Next
  • フレッシュアイズ
#177 NO MILK NO LIFE!!(1)~北大牛乳の生産現場に行ってみた!~
2021.09.06

Related Articles

    • チェックイン
    北大生の悩みを、ワンストップで相談できる窓口「HOSSO」開所!
    2025.04.09
    • チェックイン
    『流氷への旅』冬から春へ。雪どけの札幌、低温研[物語の中の北大No.33]
    2025.03.28
    • チェックイン
    第3弾!世界のクマ研究最前線|地球の未来をクマの生態から読み解く、クラウドファンディング実施中。
    2025.03.17
    • チェックイン
    • 動画
    科学を「ある」く~北大生が考える科学の功罪~
    2025.03.13
いいね!Hokudai
Official
Site