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白詰草

北海道大学札幌キャンパスのあちらこちらでシロツメクサが白くて丸い花をつけています。子どもの頃に花冠を作ったり、花の蜜を吸った経験がある方もいるかもしれませんね。

シロツメクサ(白詰草)は、マメ科シャジクソウ属の多年草です。クローバーという呼び方に馴染みがあるかもしれません。漢字の「白詰草」の名称は、江戸時代にオランダから献上されたガラス製品の包装に乾燥させたものが緩衝材として詰められていて、丸くフワフワとした白い花も含まれていたことに由来しているそう。明治時代には牧草としても導入され、マメ科植物の特性から、根の中に窒素を取り込むため、他の作物の肥料(緑肥)としても利用されています。

シロツメクサには「幸運」「約束」「私を思って」「復讐」とたくさんの花言葉があります。「幸運」は四つ葉のクローバーをみつけると幸せになれるといった言い伝えから、「約束」や「私を思って」はキリスト教が由来のようです。

四つ葉のクローバーになる要因はきちんとは明らかになっていないようですが「環境要因」と「遺伝要因」の2つがあるとされています。環境要因には、成長の段階で人や動物に踏まれるなどの刺激により葉のもととなる部分に傷がつくことで葉が増えるというもの。突然変異でも四つ葉が生じることがあり、これが遺伝要因です。

自宅の畑で多葉株を自然交配で掛け合わせて葉の数を増やす研究に取り組み、多葉は遺伝によることを解明したことで1981年に北海道大学より農学博士号を受けた岩手県花巻市矢沢在住の農家、農業研究者の小原繁男さんは、自宅の畑で見つけた56葉のクローバーがギネス世界記録に認定されています。

ところで6月も半ばとなり、一年の約半分が過ぎました。後半もがんばりましょう!四葉のクローバーがみなさんに幸運を届けてくれますように。

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2023.06.13

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