札幌では、3月19日にまとまった雪が降り、午後1時までの24時間降雪量は11cmだったそうです。3月も半ばを過ぎたというのに真冬の光景に逆戻りしました。それでも、札幌キャンパスの日当たりのよい場所にはフキノトウが顔をのぞかせています。
「春の皿には苦味を盛れ」ということわざがあります。ふきのとう、タラの芽、行者ニンニク、ワラビ、ウドなど、春に旬を迎える山菜には、苦味のもとになるポリフェノールやミネラルが豊富に含まれています。これらの山菜は、新陳代謝を促進し、胃腸の働きを促し、不要物や脂肪の排出を助けます。人間をはじめとする動物は冬の間、体温を逃さないように新陳代謝能力を低下させ、冬の寒さに耐えるため体内に栄養を蓄えて厳しい冬を乗りきろうとします。気候が暖かくなる春先には新陳代謝が活発になり、体内に溜め込んだ脂肪や老廃物を排出して、冬の体から春の体へ切り替えます。この冬の体から春の体に切り替えるのに役立つのが苦味のある食材だといわれています。クマが冬眠から目覚めたとき、一番はじめに口にするのが「ふきのとう」だとか。
ところで、春の山菜である、ふきのとう、タラの芽などにも花言葉があるようです。
- ふきのとう 愛嬌・待望・真実は一つ・処罰は行わなければならない
- タラの芽 強い態度、他を寄せつけない
- ギョウジャニンニク 深い悲しみ
- ワラビ 不変の愛・真面目
- ウド おおらか・淡泊・忘れてしまった思い出
- クサソテツ(コゴミ) 健常
- ユキザサ(アズキナ) 汚れのない、美しい輝き、栄光
みなさんも春の体に切り替えるために、苦味のある春の山菜を食べてみてはいかかでしょうか。