今日のGoogleロゴは、中谷宇吉郎生誕113周年記念です。
中谷宇吉郎は、北海道大学に着任して2年後、1932(昭和7)年の冬に、理学部の渡り廊下で雪の結晶の観測を始めました。ウサギを除いた5つの形はすべて、その冬に中谷が見つけた雪の結晶です。右から2つめは角柱状の結晶。一番右は角柱の両端に角板が成長したもので、中谷は鼓(つづみ)型と名づけました。
では、なぜウサギのイラストが使われているのでしょうか。
中谷は、空から降ってくる雪を分類しただけでなく、低温室の中で条件を変えて人工的に雪の結晶を作り、条件によって結晶の形がどう変わるかを調べました。
ある日、助手の関戸が、防寒服の襟についていたウサギの毛を抜いて実験したところ、先端に雪の六花の結晶が30分ほどで成長しました。これがきっかけで中谷たちの研究は歩みを早めることになります。これにちなんで、「g」の部分にウサギのイラストがあるんですね。
中谷が活躍した低温科学研究所は、1941(昭和16)年に発足しました。現在の低温科学研究所のお話は、こちらからどうぞ↓
【チェックイン】#022 100万年前の氷を管理する、超低温室(前篇)http://goo.gl/LYUXW
【チェックイン】#024 100万年前の氷を管理する、超低温室(後篇)http://goo.gl/ygcj0