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ライラックが香る季節

札幌キャンパスを歩いていると、ふと甘い香りが漂っているのに気づきます。ライラックの季節です。淡い紫色の小さな四弁花が寄り集まった花房は、見上げるたびに初夏の到来を実感させてくれます(ちなみに五弁花を見つけたらラッキーライラックと呼ばれ、幸運のしるしだそうです)。

札幌とライラックの縁は、意外なところから始まりました。1890年、北星学園の創設者サラ・C・スミスがアメリカから持ち込んだ苗木が、札幌のライラックの起源とされています(北星学園とライラック)。そしてその母樹は、現在、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの植物園――つまり北大植物園に受け継がれています。札幌最古のライラックは、北大の中にあるのです。

北大とライラックの接点はそれだけではありません。クラーク博士が1876年にアメリカ・マサチューセッツ州に寄贈したハシドイ(ライラックの近縁種)の子孫が、川下公園のライラックの森に植えられています(ライラック)。さらに2025年秋には、北大キャンパス内に「HBAライラック食堂」が誕生しました。札幌の木の名を冠した学生食堂として、日々の暮らしの中にもライラックが根づいています。

1959年に第1回ライラックまつりが始まり、翌年の市民投票でライラックは「札幌の木」に選ばれました。それから60年以上――今年で68回目を迎える「さっぽろライラックまつり」が、5月20日(水)から31日(日)まで大通公園で開催されています。5月30日(土)・31日(日)には川下公園でも開催され、200品種以上のライラックが植栽された「ライラックの森」をガイドツアーで巡ることができるようです。

札幌キャンパスを歩けば、ライラックはいつもそばにあります。でも今週末は、まつり会場まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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2026.05.22

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