睡蓮の季節がやってきました。雨に洗われて一層鮮やかさを増した花びらが、工学部に隣接する大野池を彩っています。
睡蓮といえば、誰もがクロード・モネの絵画を思い浮かべるのではないでしょうか。印象派を代表し、日本で最も人気の高い画家の一人であるモネは、生涯にわたって200点以上の「睡蓮」の連作を描き続けました。
睡蓮と蓮、この二つの花はよく混同されます。系統分類的にはかなり離れており、また、細かく見ていくと葉の形や高さ、撥水性など様々な違いがあるのですが、もっともわかりやすい区別の方法は、睡蓮の花が水面に接して咲くのに対し(ほとんどの温帯産の場合)、蓮の花は水面のかなり上まで茎を伸ばして咲く点です。蓮の場合は葉も高い位置につくものが多くなります。