貴重な北大グッズを入手しました。北大農場産のブルーベリージャムです。一般向けには販売はしていない教職員向けの製品で、あっという間に売り切れるほどの人気です。お値段は350円。
一般的な大手の製品はたいていペクチン等の増粘剤が添加されていますが、農場産ジャムは砂糖のみの添加で、果実等含有率が高いのが特徴。ジャム向きの品種だけでは量が確保できないために、いろいろな品種をミックスしているのも農場ならでは。つぶの形と果実本来の甘みがのこる、おいしいジャムです。
一般向けにも販売してほしい!という声もありますが、事情があります。ジャムの栽培、製造はあくまで教育と研究が目的です。ブルーベリーの栽培は研究材料確保等のため。製造についてもジャム製造の学生実習のための技術力の保持・向上を目的として職員が行っています。つまり販売はあくまで「おまけ」なのです。
(ブルーベリーの果実)<写真提供:中野英樹さん(北方生物圏フィールド科学センター>
(ブルーベリーの花)<写真提供:中野英樹さん(北方生物圏フィールド科学センター>
貴重なジャムの元になった果実は、7月下旬から8月上旬にかけて第一農場で収穫したものです。収穫直後に水洗いし、冷凍保存され、学生実習も含めて年に3回程製造されます。来シーズンのブルーベリーに関する作業は5月中旬頃の草刈り、除草から。農薬は使っていないので、その他の大きな作業は夏の収穫と11月の剪定です。まだ農場は雪深いですが、季節がめぐるのが待ち遠しいですね。
情報提供:中野英樹さん
(北方生物圏フィールド科学センター 生物生産研究農場 技術専門職員)