地上に降りて朽木の下を一心に掘っているカラスに出会いました。
そーっと近づいてよく観ると、朝露にしっとり濡れた羽に木漏れ日が当たって、緑や紫に光っています。
特別なカラスじゃありません。ふつうのハシボソガラスです。
光沢のある豊かな黒髪を讃えて「髪は烏の濡れ羽色」と言ったりしますが、その理由がよくわかりました。
古の人にとってカラスは、きっと艶やかな美しい鳥だったのでしょう。
とはいえ、今は子育ての真っ最中。
いつにも増して喧嘩っ早いお年頃ですから、決して脅かしたりいじめたりしないでくださいね。