雪が融けたぐしゃぐしゃな路面を気にして、うつむいて歩いていませんか? 立ち止まって見上げてみれば、今の季節ならではの風景があります。
葉の無い木々の枝。そのところどころに浮かび上がる密集したシルエット。その正体がヤドリギです。ヤドリギは宿主の木にはった根から、栄養を吸い取って成長します。さらに光合成もするので半寄生植物と分類されています。冬でも青々とした葉を付けている姿から、古代ケルトでは神聖な植物とされていたそうです。
(メインストリートの街路樹にもヤドリギがあります)
ヤドリギの赤や黄色の実は、冬期間の野鳥の食べものにもなります。ヒレンジャクやキレンジャクなどが良く集まるそうなので、運が良ければ見られるかもしれません。しかし、ヤドリギだと思ったらカラスの巣ということもありがちです。ご注意ください。
【成田真由美・CoSTEP本科生/社会人】