「物を与え、それを返すのは、『敬意』──『礼儀』とも言える──が与えられ返されるからである。しかしまた物を与える時に人は自らを与え、自らを与えるとすれば、それは自分と自分の財産を他人に『負っている』からである。」
マルセル・モース 2009: 『贈与論 』 筑摩書房,117.
フランスの社会学者で文化人類学者でもあるマルセル・モースは『贈与論』の中で、このように書いています。
たとえば、天からの手紙たる雪、が与えられるものだとして、これらに私たちは何を返せるでしょうか?
物を交換することの多いこの時期、それにより交換される気持ちについても思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
温かくしてお過ごしください。楽しい週末を過ごせますように。