2023年も10日目となりました。もはや干支の話題も耳にしなくなったこの頃ではありますが、今年はじめの「いいね!Hokudai」は北大ゆかりの「うさぎ」のお話からはじめたいと思います。
写真は札幌キャンパスにたつ「人工雪誕生の地」の碑。中谷宇吉郎らの研究チームは、1936年に人工雪を作ることに成功しました。実はその秘訣はうさぎの毛にあったのです。中谷宇吉郎『雪』(1938)より引用します。
「人工雪の場合には、なるべく天然の雪のように空中に浮游の状態に近い条件の下で結晶を作るようにする必要があった。(中略) 繊維上の一点だけに氷の結晶を付け、そこから雪の結晶を発達させながら、繊維の他の部分には霜が附着しないようにする工夫が次に必要となって来た。(中略) 根気よく色々やって見ていると巧いものが見付かった。それは極細い兎の腹毛であった」
「いいね!Hokudai」も根気よく色々やっていきますので、今年もよろしくお願いいたします。